こんちわ、藤堂 璻鸞です。
さて、先月4月にあったシルクホースクラブの第1回追加募集。月が明けて5月12日にシルクから第2回の追加募集馬の詳細が公開され、5月22日に結果が発表されました。
※お馬さんへの見解はあくまで私の見た限りですのでご容赦ください。
シルクホースクラブ第2回追加募集の概要
スケジュール
- 5月12日(金) 第2回追加募集馬の情報を公開
- 5月16日(火) (午前10:00)受付開始
- 5月18日(木) 中間発表
- 5月19日(金) (午前10:00)受付終了
- 5月22日(月) 結果発表
- 5月24日(水) (午前10:00)募集口数に満たなかった馬の募集
という流れとなってます。
第1回と異なり、中間発表は1回のみ、募集期間も短いのですねぇ。これは募集馬が1頭のみだからでしょうかね。
興味深い募集馬。チェンジングプランズ(Changing Plans)の21
第1回の追加募集では11頭の募集でしたが、第2回は外国産馬1頭のみです。
■(外)チェンジングプランズ(Changing Plans)の21
□500口 / 2,800万円 / 一口56,000円
- 父 Mastery × 母 Changing Plans(母父 Perfect Soul)
- 2021年2月19日生 牡
- ノーザンファーム
- 美浦 萩原清厩舎 預託予定
父、母、母父も出走表で見ない名前です。ここは外国産馬だから仕方ないところではありますけど…
母父Perfect SoulはSadler’s Wells × 母父Secretariatという組合せ。
父Mastery(マスタリー)の血統と実績
父Mastery(マスタリー)はCandy RideからCryptoclearance、Fappiano、Mr. Prospectorへと遡る、Mr. Prospectorの系統。
wikipediaによると、2014年生まれの父マスタリーは
ロスアラミトスフューチュリティ(G1)を含む重賞3勝、デビューから4戦4勝を挙げ、2017年の米国クラシック最有力候補になった矢先に重度の骨折が判明しました。手術は行われたもののそのまま引退し、種牡馬入りという経歴でした。
怪我がなければ、クラシックの主役だっただろう…っていう「幻の○◯馬」ってタイプの種牡馬ですね。日本で言うと、我らがイスラボニータの父フジキセキ的な感じでしょうか?
母チェンジングプランズ(Changing Plans)の血統
母チェンジングプランズ(Changing Plans)は2009年生まれで不出走であるものの、既に重賞勝ち馬を産んでいます。
また、母自身の半兄にGI複数勝ちの種牡馬がおり、半姉には17勝を挙げた活躍馬がいます。
そこから世代が下って、募集馬である”チェンジングプランズ(Changing Plans)の21″の従兄弟にあたる世代や、その仔の世代にも太字で表記される活躍馬(ブラックタイプ)が出ているようですね。
なお、母チェンジングプランズ(Changing Plans)は、祖母であるHold to Fashionの20歳の時の産駒です。祖母は名繁殖の上、長く仔を出し続けたようですね。活躍馬も多く、子出しの良い一族なんですねぇ。
非常に興味深い血統
で、母の血統が面白いんです。
Northern Dancer 3×5が近いのでつい目が行きますけど、よく見ると牝馬のクロス持っています。
Bold ReasonとNever Bendの母Lalunのクロス(=インブリード)を5×5で持ってるんですよね。
他にもNative DancerやPrincequillo、Nasrullahのクロスを同じ5×5で細かく持ってるんですが、牝馬のクロスを作るためにこの馬を付けたのかなって気がしてしまいます。
なんとなく、名牝のインブリードや全きょうだいのインブリードってロマンを感じてしまいます。
10万ドルの落札と2回の主取り:海外セールの記録
話は募集馬である”チェンジングプランズ(Changing Plans)の21″に戻しまして…
海外の競馬メディア、BLOOD HORSEのセリのデータが載っているページを見つけたので見てみましたが、本馬は3月の海外セールで10万ドルで勝己閣下名義で落札されてるようです。
ちなみに、本馬は当歳と1歳の時にもセリに出されましたが、その度に結果にはRNA(Reserve Not Attained)と表記されていました。
Reserve Not Attained (RNA) Prices。
これは最低落札価格に達しなかったことを意味します。つまり「主取り」ってことみたいですね。
ところで、前年度および前々年度のRNA価格と比較すると、本馬の落札価格は大幅に上昇していますね。ここらへんも興味を引きます。育つにつれだんだんその馬の素質がわかってきて、下がる場合もありそうなのに、評価が上がってるってことでしょうか?
そして、2歳3月になって購買され、輸入された、という訳ですね。
ついこないだ海外で買ったばっかの馬なのに募集できるんですねぇ…ちょっと意外。
夏デビューできる?
これ、夏にデビューできれば最高なのですが、どうでしょうか?即戦力!
硬いとか柔らかいとか相馬眼的なことは節穴なのでわかりませんが、歩く姿には特に問題あるように見えなかったです。(どう頑張っても感覚がわからない)
写真ではそれほど気にならなかったのですが、動画で見ると首が短く感じられるのは不思議ですね。
また、写真に何か違和感を覚えるのですが、これは何でしょうか。なんとも言い表せない違和感みたいなものを感じるんですよね。馬体の肩から背中、お尻にかけて光が当たる部分の毛色が白っぽくチラチラして見える…(notオカルト)
測尺には特に変な数値の項目もなく、お尻も大きい。肩も特別に盛り上がって見えるわけではありませんが胸は大きく、実際に胸囲もしっかりとあります。
時期的にも2歳ですから馬体はしっかりしており、馬体重も大型馬に分類される506kg。既にこれだけあれば馬体が増えなくて苦労するなんてことはなさそうです。
あと、海外トレーニングセール出身だと、「競走が嫌い」みたいにメンタル面が向いてないとかそういうのもなさそう。(元出資馬アスティルが「競走したくない」馬でした…)
血統的にはダート向きなんでしょうが、最新コメントではコメントでは「芝でも行けそうなほどの柔らかさ」があるそうです。日本のコースへの適正なんていう多少のギャンブル要素は競馬を愛する一口馬主民同志の皆様にはなんぼのもんじゃいってところでしょう。
この馬で1口5.6万円て安くない?!
前回の追加募集で残念ながら外れてしまった方や、21年世代のお馬さんの数がまだ足りないぜ!って方にはリベンジのチャンスかも!?
結果-実績枠の出資額ボーダーライン
(追記)
そして、5月22日に2022年度の第2回追加募集の結果が発表されました!
シルクHCでは、投資金額が抽選に反映される、「金がモノを言う実績枠制度」がルールです。
その実績ボーダーラインと申込数を見てみましょう。
え?…ボーダーライン220万円?
前回の第1回追加募集であった「エッジースタイルの21」のボーダーライン869万円と比較すれば落ち着いて見えますがそれは錯覚。220万って凄い金額です。当然私には手が届きません…。
修行(すなわち、お金)を積んだ選ばれし民だけが、この戦いで勝利し、申し込み口数を確保することができます。
チェンジングプランズの21の抽選倍率
そして、多くの方が狙ったであろう「抽選枠200口」!
抽選枠の抽選倍率を計算してみましょう!
■募集内容:チェンジングプランズの21
- 全体の募集総口数は500口
- 実績枠は300口で、抽選枠は200口
- 締め切り時点の応募総口数は1,686口
- つまり抽選枠への応募口数は1,386口
- 抽選倍率は 14.4倍 (1,386口÷200口)
…ごっつい高倍率だ。
これほどの高倍率は、一口馬主へ参入する人が急増していることを感じると共に、ドラフトへの熱が高まっていると感じます。なんか、次はさらに高倍率になりそうだなぁ…。
一口馬主出資の今後
一口馬主界隈にプレイヤー人口が増えて、熱気もどんどん帯びています。
その熱が、出資ボーダー額の増加、抽選倍率の上昇につながっていると思うのです。
一方で今後どうなっていくのか?という不安もあります。ボーダー金額が上がり続け、倍率が高まり続けると新規の参入障壁が高まることに繋がります。
これは、新たな一口馬主を迎え入れる機会が減少する可能性があります。
新たに参入するのが難しくなることは、一見、現存の我々一口馬主民にとっては競争が減少するという意味で好ましいようにも感じます。
しかし、高まり続ける出資ボーダー額と抽選倍率は、一口馬主自体のリスクも高めてしまうのではないか?と思うのです。
高いボーダーラインをクリアして出資を行ったり、高い倍率を潜り抜けてゲットできたにも関わらず、出資馬のパフォーマンスが期待に沿わない場合、その損失感は大きくなると思います。
…なーんて。
なんか色々考えてしまいますが、楽しみながら参加している限り無問題!
気楽にいきましょう!
勝利者に祝福を!
ともかく、この厳しい戦いを突破し、抽選に勝利された皆様、心からの祝福をお送りします!
ではまた!
※情報に関しては、クラブから許可を得て掲載しています