こんちわ、藤堂 璻鸞です!
キャロットクラブの2023年度募集馬確定リスト・カタログが公開されました。
前年のラインナップは個人的にイマイチ良くなかったんですよね、キャロットさん…
去年はキャロットの特色であるアワーブラッド制度(通称アワブラ)一つとっても、人気繁殖牝馬たちが流産とか不受胎とかで、谷間の年だなぁと感じていました。
今年のキャロットクラブは良いラインナップですね!ワクワクです!
一口馬主10年目のわたくしが注目馬を、ゆる~く、楽しみながら、分析していきます
- 9月6日更新
- 9月4日更新
- カタログと動画を見た感想を追記
- 9月2日更新
- 募集取り下げ馬を追記
- 8月27日更新
- 測尺ランキングを追記
- 8月26日更新
- 測尺を追記
- 8月25日更新
- 注目馬を追記
- 8月24日更新
- 注目馬の厩舎情報を追記
【関連記事】» キャロット:中間発表と申し込み上位馬について
キャロットクラブの2023年度募集概要
キャロットクラブの2023年度募集の段取りです。
- 募集口数は400口
- 出資申込開始 9月1日(金)
- 1次募集の結果発表 9月15日(金)
キャロットクラブの抽選システムは少々複雑なので文末にて解説*。
スケジュール詳細
- 8月10日(木) 募集馬確定。リスト発表
- 8月22日(火) カタログ公開
- 9月1日(金) (10:00)1次募集の出資申込開始
- 9月4日(月) 1次募集申し込み状況の中間発表(1回目)
- 9月5日(火) 1次募集申し込み状況の中間発表(2回目)
- 9月6日(水) (17:00)1次募集の出資申込締め切り
- 9月15日(金) (夕方)1次募集の結果発表
- 9月19日(火) (正午)1.5次募集の出資申込開始
- 9月20日(水) (正午)1.5次募集の出資申込締め切り
- 9月21日(木) (夕方)1.5次募集の結果発表
- 9月25日(月) (10:00)2次募集の出資申込開始
- 9月27日(水) (17:00)2次募集の出資申込締め切り
- 9月29日(金) (夕方)2次募集の結果発表
- 10月2日(月) 通常募集(先着順)
注目の募集馬:キャロットクラブ
…ということで、個人的注目馬を挙げていきます!
募集取り下げ情報
なお、故障や疾病で募集取り下げ馬が出てますので、そこに触れておきます。
8月31日付け公式HP更新
- 募集番号43番 ココシュニックの22(父アドマイヤマーズ)
- 左前肢に原因未特定のハ行(跛行)により取り下げ
- 募集番号31番 エクストラペトルの22(父オルフェーヴル)
- 腰痿(ようい =腰フラ)* 発症により取り下げ
2023年の一次募集では95頭となっていましたが…
・関東(美浦入厩)50頭
・関西(栗東入厩)42頭
・地方入厩馬4頭
のうち、関東馬2頭が募集開始を前に取り下げとなりました。
ということで、93頭になってしまいました…
みんなお馬さんが欲しいのに2頭減っちゃうことで800口のチャンスが失われてしまった…追加募集に期待したいところです。
それでは個人的注目馬です。
マリアライトの22
□募集番号:1
□400口 / 7,000万円 / 一口17.5万円
- 父 エピファネイア × 母父 ディープインパクト
- 牝 黒鹿毛
- 誕生日 3月7日
- 関東 久保田貴士 厩舎預託予定
血統
母系はキャロットお馴染みのクリソプレーズの系統。母はクラブ所属馬でエリザベス女王杯と宝塚記念のGlを2勝。
クリソプレーズの系統は、シーザリオ系統と同じくキャロットCの掲げる「OUR BLOOD*」の代表的な血統のひとつです。
6代古く遡れば名種牡馬Sunny Boy(凱旋門賞馬Sica Boyや輸入種牡馬タマナー、ダラノーアを輩出)、祖母キャサリーンパーの従兄弟には、大種牡馬Nijinskyのラストクロップ*1として日本で重賞勝ちも収めたイブキニュースター。祖母キャサリーンパーの叔父には1983年のジャパンC 2着のエスプリデュノールなどの名前も見えてきます。
話はクリソプレーズのラインに戻して、割とダートでの活躍馬の多い一族で
- アロンダイト(大叔父)
- クリソライト(伯父)
- クリソベリル(叔父)
- リアファル(叔父)
などのダート活躍馬がいるものの、母マリアライトは芝で走り前述のように宝塚記念とエリザベス女王杯というGI 2勝を含む6勝を挙げていて芝適性があります。
マリアライトの初仔オーソクレース(父エピファネイア)も菊花賞(GI) 2着、ホープフルS(GI) 2着の実績と持っていて、今回の募集馬は、実績がある初仔オーソクレースの全妹(父エピファネイア)なので、安心感があります。
お値段はどうかというのはありますが…。
価格
初仔 | 父 エピファネイア | 20万円 / 400口 | 6戦2勝 | 抹消 | |
2番仔 | 父 ロードカナロア | 12.5万円 / 400口 | 2戦0勝 | 抹消 | |
3番仔 | 父 レイデオロ | 12.5万円 / 400口 | 新馬 | 現役 | |
4番仔(本馬) | 父 エピファネイア | 17.5万円 / 40口 |
17.5万円。余程の血統的価値や裏付け的なものがないとこの額はさすがに受け入れづらいのですけど、Gl2勝馬の母の仔で母系自体の質も良いとなるとこのお値段になるんでしょうか。シーザリオ亡き今、マリアライトは次の看板アワブラ繁殖候補なんでしょうね。
預託予定厩舎
久保田貴士厩舎に預託を予定しています。
久保田厩舎は今年23勝、須貝厩舎や堀厩舎と同じ勝ち数です。
そして、母マリアライトを管理していたゆかりの厩舎。先生自身も開業21年目とベテランですし、上のきょうだい達も全員もれなく見てもらっているので、この血統に共通する癖があったりしても把握してくれてたりするんじゃないでしょうか。
安心感あると思います。
測尺
体 高 (cm) | 胸 囲 (cm) | 管 囲 (cm) | 体 重 (kg) | 生年月日 |
149.0 | 176.0 | 19.5 | 442 | 03/07 |
そうですねー、数字を見るとちょっと背が低いかもですね。
管囲もやや細いように思いますけど、まあギリ許容範囲ですね。そういや募集が終わった後の秋に測尺が出て、前に縮んだ仔がいたので誤差はあると思った上で19cm台は選びたいですね。
カタログと動画を見て
賢そうな顔…って思ってるところに続いて肩・胴・尻!のボリュームで畳み掛けてくるので見落としてしまったのですが、首が若干短い仔ですね。
あと、耳が長くてくりん♪とカールがかかっているのは父父シンボリクリスエスの遺伝でしょうね。
元気に歩けてて、しかも前足も回らない、いい仔なんじゃないでしょうか。
…ただ、募集番号1番の馬って不思議と走らないみたいなんですよね…
なんのオカルトですか
ザズーの22
□募集番号:2
□400口 / 5,000万円 / 一口12.5万円
- 父 キズナ × 母父 Tapit
- 牡 青鹿毛
- 誕生日 2月27日
- 関東 林 徹 厩舎預託予定
血統
母ザズーはアメリカのGIを2勝した活躍馬。
ザズー産駒の活躍馬には、クイーンC (GIII)で3着になったアルーシャ(6勝)がいます。ちなみに、このクイーンC (GIII)には、私の出資馬だったフィニフティが2着でしたので記憶に残ってたりします。
今回募集馬である22年産駒はキズナ産駒で牡馬。
父のキズナと同じ青鹿毛。なお全姉(21年産駒)にセルースがいます。
そのセルース。実はわたくし前年に、一次募集、キャンセル募集ともに申し込んだのですが落選。
なのでリベンジもありかなと思っています。
良血ですしね。
同じ毛色のディープボンドを超えるキズナ牡馬の代表になれるかもしれませんよね?
よね??
価格
初仔 | 父 ディープインパクト | 6戦0勝 | 抹消 | ||
2番仔 | 父 ディープインパクト | 125万円 / 40口 | 18戦6勝 | 抹消 | |
3番仔 | 父 ディープインパクト | 250万円 / 40口 | 24戦4勝 | 現役 | |
4番仔(本馬) | 父 ディープインパクト | 7,776万円 | 12戦0勝 | 抹消 | |
5番仔 | 父 ダイワメジャー | 90万円 / 40口 | 10戦1勝 | 抹消 | |
6番仔 | 父 ハーツクライ | 7,128万円 | 未出走 | 抹消 | |
7番仔 | 父 ダイワメジャー | 90万円 / 40口 | 7戦2勝 | 現役 | |
8番仔 | 父 キズナ | 9万円 / 400口 | 新馬 | 現役 | |
9番仔 (本馬) | 父 キズナ | 12.5万円 / 400口 |
おや、去年の募集馬だったセルースちゃん(1次募集落選、キャンセル募集落選)より価格がだいぶ高い。これは、ソングライン安田記念連覇の影響?良い厩舎に行けるとか?すごく馬の出来が良い??どれなのかな…馬代高騰じゃないといいのだけど…
預託予定厩舎
予定厩舎の林厩舎は現在16勝。
管理馬では安田記念連覇のソングライン、関東オークス馬パライバトルマリンなどの活躍が記憶に新しいところ。
上記の2頭は牝馬なので、牝馬だったらより厩舎との相性も良かったかもしれませんね。
測尺
体 高 (cm) | 胸 囲 (cm) | 管 囲 (cm) | 体 重 (kg) | 生年月日 |
156.0 | 182.0 | 21.2 | 488 | 02/27 |
胸囲の数値が大きい=車のエンジンにも例えられる心臓と肺が大きいということになるので、2月の末でこの大きさは立派です。しかも管囲も太い過ぎるほど太くて馬体重も重いので、馬格で困ることはなさそうです。
カタログと動画を見て
まるい目ん玉と派手な顔の模様、魅力的なトモのボリュームと、ビロードのような青鹿毛の毛色が目を引きます。
でも、なんとなくですけど手足だけで歩いてるような印象でした。
思い違いかもしれないけど
ラドラーダの22
□募集番号:4
□400口 / 7,000万円 / 一口17.5万円
- 父 キズナ × 母父 シンボリクリスエス
- 牝 鹿毛
- 誕生日 1月20日
- 関東 木村 哲也 厩舎預託予定
血統
母ラドラーダはキャロット所属で走り4勝。キャロットクラブといえば「シーザリオかラドラーダか」ってくらいのアワブラ*いちの良血系統。
叔父にディープインパクト。半弟に帝王賞勝馬ゴルトブリッツ。
祖母ウインドインハーヘアの血統を遡ればエリザベス女王の所有馬、名牝Highclereに辿り着くのは有名な話ですね
仔には4勝を挙げたティソーナ(父ダイワメジャー)、ダービー馬のレイデオロ、エプソムC(GIII)勝ちのレイエンダなど。
とにかく活躍馬が続いていて、産駒は全て2勝以上。
本馬は母16歳時の産駒ですが、私の感覚だと16歳ならギリギリ高齢出産かどうかってくらいですね。これ以降の仔は吟味が必要になってくるとは思います。
ということで、
強烈に申し込みたい1頭です。
前年には、半姉のラディアンシア(父ロードカナロア)に申し込んで見事落選しています。
ありがたいことに、今回の募集馬も牝馬…!
やはり、祖母ウインドインハーヘアなのは魅力的です。やはり、キャロットCは母優先の馬が強いですからね!
持っておいたらきっと未来への財産になるのではないかと…!
価格
初仔 | 父 ダイワメジャー | 10万円 / 400口 | 24戦4勝 | 抹消 | |
2番仔 | 父 キングカメハメハ | 15万円 / 400口 | 17戦7勝 | 抹消 | |
3番仔 | 父 キングカメハメハ | 17.5万円 / 400口 | 21戦4勝 | 抹消 | |
4番仔 | 父 ロードカナロア | 35万円 / 400口 | 20戦3勝 | 現役 | |
5番仔 | 父 ダイワメジャー | 25万円 / 40口 | 11戦2勝 | 抹消 | |
6番仔 | 父 キングカメハメハ | 35万円 / 400口 | 12戦2勝 | 現役 | |
7番仔 | 父 ロードカナロア | 17.5万円 / 400口 | 未出走 | 抹消 | |
8番仔(本馬) | 父 キズナ | 17.5万円 / 400口 |
ちょっと高い…父がキズナだからですか?牝馬最高クラスの価格です。一つ上の半姉ラディアンシアは入厩したものの、トレセンの角馬場でつまづいて人馬転倒した際のケガが元で未出走引退となった模様です。その仔と同じ価格。カナロアとキズナの仔が同じ価格…
思うところはありますが、この仔は無事にデビューできるといいんですが…
預託予定厩舎
キムテツ厩舎を予定。今年は26勝しています。
代表管理馬は世界一の馬イクイノックス、皐月賞馬ジオグリフ、マイルCS勝馬ステルヴィオなど…
「この母系にはこの厩舎」って組み合わせ(例えばシーザリオと角居厩舎とか)よくあると思うのですけど、そもそもラドラーダの子供達は藤沢和雄厩舎が多かったからので、どうもしっくりこない…
藤沢和雄先生が定年で厩舎が解散してしまったから仕方ないんですけども…
正直、近況更新が「何言ってても読んだ後ネガティブな印象しか残らない長文コメント」というスタイルが私には合わないので、ここだけはご遠慮申し上げたい…
他にもご遠慮ポイントはあるけど悪口になるのでやめときます。でも、無事繁殖入りまでできるようにという牧場の思惑があるのかな…
それなら、池添学厩舎の方がよかった。
測尺
体 高 (cm) | 胸 囲 (cm) | 管 囲 (cm) | 体 重 (kg) | 生年月日 |
154.0 | 173.0 | 19.4 | 409 | 2022.01.20 |
1月後半生まれで馬体重が大分軽いです。管囲が細くて馬体重が軽いのが気になります。
一つ前の子はどうだったかしらと父ロードカナロアのラディアンシア(ラドラーダの2020)の今頃の測尺を見つけました。
体高(cm) | 胸囲(cm) | 管囲(cm) | 馬体重(kg) | 出生日 |
154.0 | 174.0 | 20.0 | 454 | 2020.01.28 |
ふーむ、大きさはちょうど同じくらいの大きさです。だけど、馬体重だけが45kgも軽い…これをどう見ますか…
カタログと動画を見て
ころんとした胴の短い馬体で、なんとなく全体的に可愛い感じ。
ただ、なんか右前足と左後ろ足に違和感が。右前足は外向いてますよね…
管理予定のキムテツ師は最優秀技術調教師なので、牧場と連携を取って、上手く繁殖入りまで持っていってくれるんじゃないでしょうか。
…多分だけど。
アドマイヤセプターの22
□募集番号:6
□400口 / 5,000万円 / 一口12.5万円
- 父 シスキン × 母父 キングカメハメハ
- 牡 黒鹿毛
- 誕生日 1月19日
- 関東 田中博康 厩舎預託予定
血統
母アドマイヤセプターは5勝を挙げたほか京阪杯(GIII) 2着といった重賞好走実績もある活躍馬。
エリザベス女王杯連覇のアドマイヤグルーヴの娘です。
…とくれば、本馬の叔父には二冠馬ドゥラメンテ。ドゥラメンテは産駒が大活躍中。
そして曽祖母は天皇賞馬エアグルーヴ。その産駒に香港GI勝ちの種牡馬ルーラーシップ。高祖母はオークス馬ダイナカール。
その他近親にも重賞馬が多数います。
ただ、母アドマイヤセプターの産駒に、もっと活躍馬が出ててもいいと思うところ。
半姉に京王杯スプリングC(GII)2着のスカイグルーヴがいるけど…。ここらでもうひとつ爆発してくれませんか。
価格
初仔 | 父 ハービンジャー | 75万円 / 40口 | 3戦0勝 | 抹消 | |
2番仔 | 父 エピファネイア | 7万円 / 500口 | 14戦2勝 | 抹消 | |
3番仔 | 父 モーリス | 175万円 / 40口 | 12戦3勝 | 現役 | |
4番仔 | 父 ドレフォン | 2億7,000万円 | 6戦4勝 | 現役 | |
5番仔 | 父 エピファネイア | 150万円 / 40口 | 2戦1勝 | 現役 | |
6番仔 | 父 エピファネイア | 150万円 / 40口 | 新馬 | 現役 | |
7番仔 (本馬) | 父 シスキン | 12.5万円 / 400口 |
この系統は社台の結晶と言うべき一族です。やはりずっと活躍馬を出し続けてもらいたいですね。
預託予定厩舎
預託先は田中博康厩舎を予定しています。現在18勝。
代表管理馬はフェブラリーS制覇の11戦8勝2着3回レモンポップ。他に先日の函館記念優勝のローシャムパーク。他にコスモカレンドゥラ、バジオウといったオープン馬。
なんと、いずれも牡馬!この仔も牡馬!
これはいい割り当てに当たってるんじゃないでしょうか!
測尺
体 高 (cm) | 胸 囲 (cm) | 管 囲 (cm) | 体 重 (kg) | 生年月日 |
158.5 | 176.5 | 20.4 | 440 | 01/19 |
全募集馬中、ごくごく平均的な大きさです。馬体に突出した特徴がなくても、平均的な方が安心ではありますよね。
だって馬体重が重すぎても脚元への負担が心配、足が細すぎても調教の負荷に脚元が耐えられるかが心配。馬格が小さすぎてもレースで当たり負けして不利になるんでは…と心配の種は尽きませんからね。
カタログと動画を見て
頭・首・胴と視線を流していても窮屈なところがなく、気持ちの良い馬ですねぇ。すらりとして美しいです。胴の長さもあっていいですね。
もうちょっとグイグイ来て欲しいというか、もう少し歩く姿に活気があったらもうめちゃくちゃ悩む候補馬になったと思います、…って他の馬に比べて元気がないというわけではないんですけども。
撮影の日がたまたまこういう感じだったのかもしれないですが…。
一つ前の項で触れてるラドラーダの22より、柔軟性ありそうな気がします。
ツアー行かれる方は見てきてください。
リリーバレロの22
□募集番号:7
□400口 / 8,000万円 / 一口20.0万円
- 父 キタサンブラック × 母父 ロードカナロア
- 牡 鹿毛
- 誕生日 4月4日
- 関東 堀 宣行 厩舎預託予定
- 小腸捻転により開腹手術(2022.07.24)
血統
母リリーバレロは4勝で桜花賞馬キョウエイマーチの血を継ぐヴィートマルシェの娘。毎年募集のたびに仔が人気を集めているサンブルエミューズとアメリカのブリーダーズカップ ディスタフ(GI)を勝利したマルシュロレーヌは半姉にあたります。
前述の半姉サンブルエミューズは繁殖成績が良く、産駒にはチューリップ賞(GII)と秋華賞(GI)2着のナミュール、アルテミスS(GIII)を勝利したラヴェルがいます。なので、リリーバレロにも期待がかかっていたことでしょう。
残念ながら母リリーバレロは「リアルスティールを種付け後 流産」「22.09.22に死亡」(ジャパンスタッドブック)と記録があります。
こういう仔が大活躍したら、ドラマですよねぇ。
価格
初仔で20万円…正直なんでこんなに高いのかわからない…
これはちょっといい意味で何かあるとしか思えないですね。余程の馬なのではないかと…
預託予定厩舎
二冠馬ドゥラメンテ、種牡馬となっても国内外でGl馬を送る活躍のモーリス、名種牡馬ハーツクライの正統後継への期待がかかるサリオス、宝塚記念勝ち馬のサトノクラウンと今年のダービー馬タスティエーラの父子…
活躍馬には枚挙のいとまがないほどの超一流厩舎。なお、先週の競馬が終わった時点で23勝。
厩舎が馬選びに重要なウェイトを占めるよ、って方には見逃せない1頭になったんじゃないでしょうか。
測尺
体 高 (cm) | 胸 囲 (cm) | 管 囲 (cm) | 体 重 (kg) | 生年月日 |
154.0 | 168.0 | 20.1 | 400 | 04/04 |
ギリ400kgかぁ…。確かに4月生まれということで早生まれの馬たちに比べて成長が遅れているというのはあるでしょうが、腸が原因で開腹手術してるとやはり飼い葉の制限とか舎飼い*で運動に制限をしていた期間もあったでしょうし…とこの数値にはそちらの影響もあったりもするんじゃないかと考えてしまうのですが、有識者の方のご意見を伺いたいところです。
カタログと動画を見て
あらあらあら!なんて欠点のない仔でしょう。
お腹こそポテっとしてますが、これは育成が始まったら締まってくるものなのでこれは参考外。
動画では前後から見ても足元に歪みがなく、頭をリズムカルに振って活気のある動き。
これは人気になっても仕方ないですよね。
初仔からこんな作りの良い仔を産むなんて、生きていたらどれほど名馬を輩出してたかと思いますね。惜しい繁殖を失ったものです…
コロナシオンの22
□募集番号:35
□400口 / 3,600万円 / 一口9.0万円
- 父 フィエールマン× 母父 キングカメハメハ
- 牡 鹿毛
- 出生日 3月16日
- 関東 手塚貴久 厩舎預託予定
血統
「来た!」
「ブエナビスタ来た!」
「メイン牝系来た!」
「これで勝つる!」
…ということで、僭越ながら我が家のメイン牝系と呼ばせていただいております、ビワハイジ牝系から牡馬が募集になりましたです。(私事ですが、これまでシルクHCとサンデーTCにて、ブエナビスタの半妹アーデルハイトの産駒と孫で計5頭出資しております)
「アーデルハイトもいいけどブエナビスタの仔に出資したいなぁ」って以前も書いたことあるのですが、そしたら孫が募集されました!
しかも、孫、ひ孫世代になると妙に牝馬の率の高くなった一族において希少な牡馬です!
名牝ビワハイジの輩出した仔の中でも最もスケールの大きな活躍をした祖母ブエナビスタ。母コロナシオンはその初仔ということで注目を集めたものの、現役時代はサンデーTC所属で1勝。
本馬はサンデーサイレンス3×4、Mr.Prospecter4×5、Nijinsky5×5のインブリードがあります。
血統を見て「重そうだな」とか「アメリカ色の強い血統だからパワーありそうだな」くらいしかわからないので、印象を言いますと…Nijinskyのクロスがあっても遠いので重たくはならないんだろうなです。
なお、個人的にはあんまりいいイメージのないクロスです。
価格
初仔 | 父 アルアイン | 5.6万円 / 500口 | 新馬 | |
2番仔(本馬) | 父 フィエールマン | 9万円 / 400口 |
祖母ブエナビスタ、母コロナシオンとサンデーTC所属だったのでそのイメージが強かったですが、本馬の兄はシルクHCの追加募集に来てました。そして、それに続く弟はこっちでした。
なんか初仔アルアイン、二番仔がフィエールマン、ジャパンスタッドブックの情報によると今年生まれたコロナシオンの2023の父はシルバーステート。
なんだかクラブで人気でそうな繁殖履歴です。アワブラ対象の繁殖牝馬でありながら、シルク・キャロットの両方で産駒の募集が行われたシーザリオの娘ロザリンドを思わせますね…。(特定のクラブ色が強い馬なのに、産駒は別のクラブで募集、それも固定されているわけではないという…出資会員さんは複雑なところではあるでしょうね…)
どちらで活躍馬が出るのか…それを含めて今後も注目ですね。
価格は9万円。「字面だけなら」少々高いかも…
預託予定厩舎
手塚厩舎を予定。父フィエールマンと同じになります。
厩舎は先週の競馬を終えて本年度20勝。
他にも、今年の皐月賞馬ソールオリエンス、古馬ではNHKマイルカップ(Gl)のシュネルマイスター、オールカマー(Gll)勝ちのウインマリリンなど。
10万円以下で手塚厩舎これは人気でそうですねぇ!
測尺
体 高 (cm) | 胸 囲 (cm) | 管 囲 (cm) | 体 重 (kg) | 生年月日 |
154.0 | 179.5 | 21.0 | 453 | 03/16 |
中央値以上の大きさで、馬体のサイズで困るって心配はなさそう。…これもまた人気になりそう。
カタログと動画を見て
肩・胸から後ろのボリュームが目につきますね。
元気に歩いていて印象もいいです。
胴がかなり詰まった感じに見えるので適性距離は短かめでしょうね。
かわいいですね。
ダイワオンディーヌの22
□募集番号:38
□400口 / 1,800万円 / 一口4.5万円
- 父 スワーヴリチャード × 母父 ルーラーシップ
- 牝 鹿毛
- 出生日 3月25日
- 関東 高橋文雅 厩舎預託予定
血統
おおー、ちょっと珍しめのトニービンの3×4のインブリード持ちですね。
サンデーサイレンスよりわずかに早く産駒デビューを迎えていたはずですが、サンデーのインブリードと比べてあまり見かけないのは、サンデーは数が多いのでやむを得ず的に発生しているだけのことで、トニービンに関しては目立つ後継種牡馬もそれほど多いとは言えない数だったこともあったりでやはりそれほど積極的にやらなかったってことなんでしょうか。
半兄はチチカステナンゴ産駒としてトップクラスのリステッド勝ちを収める活躍をしたケツァルテナンゴ。
チチカステナンゴといえば、両親が芦毛なのにケツァルテナンゴ自身は鹿毛(さらには尻尾だけが白い)という何だか不思議な馬でした。
価格
初仔 | 父 チチカステナンゴ | 不明 | 36戦12勝 | 抹消 | |
2番仔 | 父 ダイワメジャー | 3.6万円 / 500口 | 43戦6勝 | 抹消 | |
3番仔 | 父 チチカステナンゴ | 40万円 / 40口 | 16戦4勝 | 抹消 | |
4番仔 | 父 ダイワメジャー | 4.8万円 / 500口 | 47戦2勝 | 抹消 | |
5番仔 | 父 ゴールドアリュール | 45万円 / 40口 | 26戦2勝 | 抹消 | |
6番仔 | 父 スマートファルコン | 45万円 / 400口 | 3戦2勝 | 抹消 | |
7番仔 | 父 ミッキーアイル | 35戦2勝 | 抹消 | ||
8番仔 | 父 ワールドエース | 2,640万円/セレクトセール | 1戦0勝 | 現役 | |
9番仔 (本馬) | 父 スワーヴリチャード | 4.5万円 / 400口 |
2003年生まれの母の19歳時の産駒です。
さすがに手を出すのをためらう高齢出産ですが、高齢繁殖に若い種牡馬をつけて少しでも受胎率をあげよう的な組み合わせ出会ったんじゃないでしょうか。
そうはいっても、本馬は今話題のスワーヴリチャード産駒ですからね。スワーヴリチャードはバンドワゴンの下ということで推せるなと思っていたこともあり私も2歳世代で1頭持っていますが、先日めちゃくちゃな競馬をしながら新馬勝ちしました(アーバンシック)。
預託予定厩舎
高橋文雅厩舎…なんか前に募集でお名前は見かけた気はするけど、存じ上げませんね…
開業以前には今はなき早田牧場で獣医師として勤務された経験をおもちです。
なお早田牧場はビワハヤヒデやナリタブライアン、ビワハイジを生産している有名な牧場。
高橋文雅厩舎は、開業12年目。本年度は5勝。
管理実績はニットウスバル、アーバンイェーガー、トラストケンシン…トラストケンシンが一番記憶が強いかな…他はいた…ような気がする…
正直「どういうご縁で預託することになったんだろう?」ってくらいあまり成績は…
あ、でも、この馬が厩舎の成績を跳ね上げる可能性も…だって今一番勢いのあるスワーヴリチャード産駒ですし…
測尺
体 高 (cm) | 胸 囲 (cm) | 管 囲 (cm) | 体 重 (kg) | 生年月日 |
161.0 | 181.5 | 20.6 | 465 | 03/25 |
おおお!3月も末の生まれなのに、結構胸囲が大きい!「胸囲が大きい=車でいうエンジンとなる心臓と肺が大きい」ということなので、180cm超えてくる馬ってポテンシャルがあるんじゃないかと期待しちゃいます。
カタログと動画を見て
これはお買い得なのでは…!
後肢の左右でクッションが違ったりする気がしますけど…
あと、写真見て思ったのは鼻の穴が変わった形してる…あと、頭振ると鼻先と口全体がふるんぶるんして可愛いですね。
今、勢いのあるスワーヴリチャード産駒ですが、こんなに安くていいんでしょうか?勝ち上がる率が高いのに…
これぐらいの価格の仔が重賞取ったら熱いですよねぇ。
サンブルエミューズの22
□募集番号:39
□400口 / 6,000万円 / 一口15.0万円
- 父 ブリックスアンドモルタル × 母父 ダイワメジャー
- 牝 栗毛
- 誕生日 3月24日
- 関東 栗田徹 厩舎預託予定
血統
母サンブルエミューズは桜花賞馬キョウエイマーチの孫にあたります。
リリーバレロの22の項目でも触れたように、半姉マルシュロレーヌはアメリカのブリーダーズカップ ディスタフ(GI)を日本馬で初めて優勝しています。
サンブルエミューズの産駒からはチューリップ賞(GII)と秋華賞(GI)2着のナミュール、アルテミスS(GIII)を勝利したラヴェルが出ています。
本馬は11歳時の6番仔。いいですね。年齢的にもまだ若い部類だと思います
ブリックスモルタルも牧場で「サンデーサイレンスの再来」って言われてるとかなんとか聞きますし、この仔はかなりいい可能性があります!
姉たちも重賞級。
ひょっとしたらGIまで突き抜けちゃうかも?!
価格
初仔 | 父 ノヴェリスト | 5万円 / 400口 | 24戦4勝 | 抹消 | |
2番仔 | 父 キングカメハメハ | 7.5万円 / 400口 | 未出走 | 抹消 | |
3番仔 | 父 ハービンジャー | 6.5万円 / 400口 | 11戦3勝 | 現役 | |
4番仔 | 父 キタサンブラック | 7.5万円 / 400口 | 5戦2勝 | 現役 | |
5番仔 | 父 エピファネイア | 17.5万円 / 400口 | 新馬 | 現役 | |
6番仔 (本馬) | 父 ブリックスアンドモルタル | 15万円 / 400口 |
リリーバレロの22(父キタサンブラック)より安いんですよね。意外です。繁殖実績あるのにねぇ…
預託予定厩舎
現在13勝。管理馬としてはなんといっても、Gl 3勝のタイトルホルダーが光りますね。
他には南部杯連覇のアルクトス。
調教中に斃死した元出資馬ラテマキアートの預託予定厩舎であったのですが、そのほかの所属馬としてダート重賞馬のシャインガーネットなどもおり個人的には好実績がダート寄りの厩舎なんだろうと思ってました。…が、タイトルホルダーがいるのでそうとも言えなくなりましたね。
測尺
体 高 (cm) | 胸 囲 (cm) | 管 囲 (cm) | 体 重 (kg) | 生年月日 |
150 | 172 | 18.8 | 410 | 03/24 |
管囲が19cmない…?!私の出資馬で出資確定後の秋に出た測定で管囲が縮んだ仔がいたので、誤差が出るとしてもっと細い可能性があると考えると19.5cm前後でないと安心できないです…
「管囲がもう1cm太ければ…」と思われた同志の方も多かったであろう数値ですね…流石にこの数値は不安になります…
カタログと動画を見て
いいですね!すごいトモの容積!
この管囲で支えられるんでしょうか…?
動画で見る分には雰囲気が良くて、ツヤツヤに輝いてて素敵です。
やっぱりダート馬なのかなー。
ビートマッチの22
□募集番号:51
□400口 / 5,000万円 / 一口12.5万円
- 父 エピファネイア × 母父 ルーラーシップ
- 牡 鹿毛
- 出生日 4月29日
- 関西 友道康夫 厩舎預託予定
血統
…ビートマッチはシルクHC所属で走った2勝馬です。ここ数代最高で重賞2着までしかいません。4代母の産駒にマイルCS(Gl)と中山記念(Gll)勝ちのトウカイポイントとスプリングS(Gll)2着のパープルエビスの兄弟。
母系は5代母のマッチポイントからさらに遡ると
マッチポイント ー マックホープ ー ヨドセローナ ー パロクサイドと行き着きます。パロクサイドは社台グループの至宝の一族、ダイナカール ー エアグルーヴの源流です。
母ビートマッチはエアグルーヴの仔ルーラーシップと代隔てて出会ったんですねぇ…さすがに7代前に共通の先祖がいるなんて言ってもそんだけ離れてたら人間でもほぼ他人だとは思いますけど…案の定、牝馬クロスは発生していません。
それにしても、ノーザンFにこのヨドセローナのラインの繁殖牝馬をまだ残してたんですねぇ…意外だったなー。
価格
初仔 | 父 エピファネイア | 6,600 | 10戦1勝 | 現役 | |
2番仔 | 父 ハービンジャー | 不明 | 2戦0勝 | 現役 | |
3番仔 (本馬) | 父 エピファネイア | 9万円 / 400口 |
クラブに出されたのが初めてなので、なんとも判断できないのですが…12.5万円もする…父エピファネイアだからかなぁ…
預託予定厩舎
友道厩舎の管理馬というと、大魔神佐々木オーナーの所有するシュヴァルグラン、ヴィルシーナ、ヴィルシーナのGl馬3きょうだい、現役ではダービー馬ドウデュース、大阪杯(Gl)のポタジェ。
他にもマカヒキ、ワグネリアン、ワールドプレミアなど本当に枚挙にいとまがないほどのトップ厩舎です。
そして、先週終了時点で本年度24勝。現時点では2023年度調教師リーディング8位。
この価格設定には友道厩舎料もはいっているのでは?
個人馬主の馬が優先されてクラブ馬は後回しにされるなんて話も見かけることはありますが、馬が強ければそういう問題ないのですよね…
友道厩舎未体験なのでいい加減なこと言っています。ご了承ください
測尺
体 高 (cm) | 胸 囲 (cm) | 管 囲 (cm) | 体 重 (kg) | 生年月日 |
154.0 | 175.5 | 20.9 | 466 | 04/29 |
この馬も中央値に近い募集馬中では平均的な大きさです。数字の上では問題なさそうです。
カタログと動画を見て
肩周りの筋肉が多くて、肩から背中にかけていろんなとこを動かして歩いてる感じを受けました。
歩いてる時もよく頭を振って元気に歩いてますよね。引いてる人に引っ付きすぎでわかりにくいですが、性格も可愛い可能性ありますよね。
アディクティドの22
□募集番号:55
□400口 / 6,000万円 / 一口15.0万円
- 父 ロードカナロア × 母父 ディクタット
- 牡 黒鹿毛
- 誕生日 4月28日
- 関西 高野友和 厩舎預託予定
血統
アディクティドねぇ…毎年気にはしているんです。
母は芦毛だし候補にもなったりするんです。
サラブレッドの三大始祖(インテント〜マンノウォー〜マッチェム〜)ゴドルフィンアラビアン(ゴドルフィンバルブ)に遡るディクタットの仔ですし…
三大始祖ではバイアリーターク系が滅亡寸前とよく言われますが、ゴドルフィンアラビアンも別に安泰ではないので気になるんですよね
多くはない「名馬風の王」の子孫(母系に入っちゃってるけど)ですからね。
いい馬体してるように見える仔が多いし…
本馬からは半兄に当たるクルーガー(父キングカメハメハ)はオーストラリアのGI、クイーンエリザベスS 2着とマイラーズC(GII)を含む重賞2勝。同じく重賞好走歴のあるサクセッション(5勝 – 現役)。
それ以外は特に目立つ馬はいません。
でも今年もよく見えそうです。
しかし、なかなかの遅生まれですねぇ…
価格
初仔 | 父 Monsun | 7.5万円 / 400口 | 3戦0勝 | 抹消 | |
2番仔 | 父 キングカメハメハ | 10万円 / 400口 | 27戦6勝 | 抹消 | |
3番仔 | 父 ハーツクライ | 8.5万円 / 400口 | 17戦1勝 | 抹消 | |
4番仔 | 父 ハーツクライ | 7.5万円 / 400口 | 7戦0勝 | 抹消 | |
5番仔 | 父 キングカメハメハ | 12.5万円 / 400口 | 29戦6勝 | 現役 | |
6番仔 | 父 キングカメハメハ | 15万円 / 400口 | 7戦1勝 | 抹消 | |
7番仔 | 父 ロードカナロア | 11万円 / 400口 | 未出走 | 抹消 | |
8番仔 | 父 キズナ | 17.5万円 / 400口 | 1戦0勝 | 現役 | |
9番仔 (本馬) | 父 ロードカナロア | 15万円 / 400口 |
ぱっと見良さそうに見えるし、毎回高額募集されるのに案外打率的なものはそこまで良くないですね…重賞馬が2頭出ているのは立派ではあるのですけども…
預託予定厩舎
高野厩舎は本年度19勝。出資馬でもバロッサヴァレーがお世話になっています。
もう少しやれると思ってたのですが、今のところイマイチ結果が出ていません(1勝)
厩舎は今年19勝。秋華賞、ジャパンCのショウナンパンドラ、大阪杯のレイパパレ、現役では秋華賞のスタニングローズや秋華賞2着馬ナミュール…と、
とにかく牝馬の活躍馬が多い厩舎。牡馬はとなるとクルーガーやフィアーノロマーノなどGll・Glllまでは勝ててもGlまでは届かない感じの馬達になります。
この仔牡馬ですが、大丈夫でしょうか?
さっきのザズーの22といい、「牡牝の性別逆なら厩舎との相性も合いそうだし、もっとよかったのになー」って割り振りが気になりますね。
測尺
体 高 (cm) | 胸 囲 (cm) | 管 囲 (cm) | 体 重 (kg) | 生年月日 |
150.5 | 168.5 | 20.2 | 423 | 04/28 |
体高・胸囲ともにやや小さめでしょうか。管囲は平均的、馬体重も許容範囲ですね。
カタログと動画を見て
舌ぺろぺろしててなんだか可愛いですね。
カタログでは細身に写ってますが、動画で見るとそこまで細く見えないです。
でも数字で見ると体高が低いのに脚が長く見えます。不思議な馬。
顔がいいですね。
でもなんか全体のパーツのバランスに違和感あるんですよね。
歩いてる姿にはそんな感じないんですが…
ハープスターの22
□募集番号:57
□400口 / 12,000万円 / 一口30.0万円
- 父 サートゥルナーリア × 母父 ディープインパクト
- 牡 鹿毛
- 出生日 2月25日
- 関西 池添学 厩舎預託予定
血統
桜花賞馬ハープスターの3頭目の産駒です。
ハープスターは、今のところ3年に1頭しか生まれていません。
2016 | 初仔 | アストライア(キングカメハメハ) | 未勝利 | |
2017 | 不受胎(キングカメハメハ) | |||
2018 | 死産(モーリス) | |||
2019 | 2番仔 | ライラスター(ロードカナロア) | 2勝(現役) | |
2020 | 不受胎(エピファネイア) | |||
2021 | 不受胎(モーリス) | |||
2022(本馬) | 3番仔 | 本馬(サートゥルナーリア) | ||
2023 | 死産(ドレフォン) |
現役時代のハープスターの走りには何か明るい煌めきを感じて、初仔アストライア、2番仔ライラスターと産駒を追いかけて2頭続けて出資をしてます。
しているのですけど…
今のところ価格に見合った結果らしい結果が出ていないのが辛いですね。
ちなみに、今回の募集馬の後も「死産」だったようです。
なかなか仔が出来ないやら、死産やらで産駒を1頭産むのにも苦労しているみたいですが、はや今年で12歳…
初仔のアストライアは繁殖セールでノーザンFから早々に放出されてしまっているし…
募集馬の祖母ヒストリックスターも繁殖を引退したので、早く後継牝馬が欲しいところです。
それはさておき、私は「順調に産駒が出てこない繁殖は1頭あたりのポテンシャルがすごい」説(例:タイトルホルダー、メロディレーンの母メーヴェなど)を勝手に唱えているのですけど、この馬も…。
初仔未勝利、2番仔2勝…と成績は上がってますし。
あと、募集馬の半兄にあたる出資馬ライラスターには、もっと頑張ってほしいところです。「直線で闘争心に火がつかなかった」なんて言われている場合ではないですよ!去勢されてしまったじゃないですか!
「天才少女」と呼ばれた曽祖母、二冠牝馬のベガの遺伝子が覚醒してくれないと…!
と言うわけで、是非早く育った姿を見たいですね。
本馬こと22年産駒の小さい頃の様子はクラブHPの「とびだせ とねっ仔」のコーナーで見られますが、それは一年前の様子ですからね。
近況を見たいところです。
サートゥルナーリアの一番馬って呼ばれるような成長をしてるといいなぁ。
価格
1口30万円、今年の最高額馬となりました。父ロードカナロアのライラスターよりさらに価格が上がっている…これは信じていいのかな…それとも地雷なのかな…
どうなんでしょう。自身の競走成績成績に対してこの2勝馬1頭しか出せていないハープスターが看板繁殖をやるにはちょっと心許ないですよね…
でも、この強気価格…
さらに父サートゥルナーリアは父父ロードカナロアの初年度産駒。この馬もサートゥルナーリアの初年度産駒…
ひょっとしたらひょっとして種牡馬入りまで…?!と思うと今から悩ましい…
預託予定厩舎
今年の募集ではシルクに引き続き、池添厩舎に力を入れてる感がすごく伝わります。
キムテツ厩舎は最優秀技術調教師などのJRA賞を複数受賞するまでに育ったので、今度は関西でも同様に「ノーザンFで勤務経験を持つなど牧場と繋がりの深い調教師をトップ厩舎に押し上げよう」という意図があるのかなと思います。
…それなら乗るしかない!このビッグウェーブに!
とはいえ、毎年綺羅星の如き良血馬が数多く預けられるも、イマイチその煌びやかな血統通りに走らないということの定評がある学厩舎。
ここにいくというだけで、検討をやめられる同志諸兄もおられることでしょう。かくいう私も4頭がお世話になりましたが、勝ち上がりは1頭のみ。
うーん。どうでしょう…
測尺
体 高 (cm) | 胸 囲 (cm) | 管 囲 (cm) | 体 重 (kg) | 生年月日 |
153.0 | 175.0 | 20.0 | 428 | 02/25 |
馬体重が気持ち少ないくらいで他はほぼいいんじゃないでしょうか。
もう一回り大きくてもバチは当たらないはず、牡馬ですし。
ハープの仔はなかなか生まれてこないのでそれだけで尊いのですが、上のライラスターは闘争心に火がつかないというのは競走馬としてはどうにもあかんやつだったせいで、先日セン馬にされてしまいました。弟くんはどうか兄に似ず、精神面も普通の競走馬になってくださいぃ。
カタログと動画を見て
いい馬だなぁ…
流石に天皇賞(春)とか菊花賞を勝つイメージは湧かないですが、ライラスターよりは肩も繋ぎも寝ている印象です。
あと、飛節も角度があるように感じます。
半兄より走りそうな感じありますね。
キラーグレイシスの22
□募集番号:60
□400口 / 6,000万円 / 一口15万円
- 父 ドゥラメンテ × 母父 Congaree
- 牝 鹿毛
- 出生日 2月12日
- 関西 斉藤崇史 厩舎預託予定
血統
母はアメリカのGlハリウッドスターレットSというGlの勝ち馬です。
そして2歳GIホープフルSの勝ち馬、キラーアビリティの半妹になります。
母父Congaree、懐かしいですねぇ…2歳で欧州の年度代表馬に選ばれる、あまりの活躍ぶりに「ワンダーホース」と呼ばれたアラジの後継です。アラジの活躍のインパクトの余波か、その半弟や近親も数多く輸入されていますね…というのは別のお話なので、また何かの折に。
キラーグレイシス自体が
Congaree – Blushing Gloom -Nasrullah(国内だとBlushing Gloomの孫バゴがクロノジェネシスを出しましたが、主流ではない系統)
Old Trieste – Seattle Slew – Bold Ruler(これも国内では輸入のシニスターミニスター、カルフォルニアクローム、パイロが目立つくらいで主流ではない。)
Sky Wallker – Relaunch – In Reality(世界的にも少ない系統)
Wild Again – Nearctic(国内ではワイルドラッシュがいましたが2018年死亡、トランセンドは元気ですか)
…とまぁ、とにかく異系感満載。
ここで初めてドゥラメンテの源流Mr. Prospectorに出会いました。パワーありそう&ドゥラメンテのスピードで血統表見てると
「スピードとパワーが両方そなわり最強に見える」
のですが、どうでしょうか。
価格
初仔 | 父 ゼンノロブロイ | 70万円 / 40口 | 24戦4勝 | 抹消 | |
2番仔 | 父 ハーツクライ | 5万円 / 500口 | 31戦8勝(中央→地方) | 抹消 | |
3番仔 | 父 ハーツクライ | 65万円 / 40口 | 10戦1勝 | 抹消 | |
4番仔 | 父 ブラックタイド | 4,320万円 | 未出走 | 抹消 | |
5番仔 | 父 ディープインパクト | 25万円 / 500口 | 11戦3勝 | 現役 | |
6番仔 | 父 ジャスタウェイ | 8,360万円 | 4戦1勝 | 現役 | |
7番仔 | 父 ブリックスアンドモルタル | 血統登録なし | |||
8番仔(本馬) | 父 ドゥラメンテ | 4.5万円 / 400口 |
2009年生まれの母が13歳時に出産した8番仔になります。若くはないですが、まだ高齢出産ではないと思いますので年齢は気にしなくてもいいと思います。
ずっとサンデー系をつけられてきましたが、今度はMr. Prospector系のドゥラメンテに変わってどうでしょうかね。カタログこれから見ます。
預託予定厩舎
兄、キラーアビリティと同じ斉藤崇史厩舎を予定しています。
斉藤崇史厩舎というと、クロノジェネシス。現役ではエリザベス女王杯(Gl)のジェラルディーナなど。
きょうだいの管理実績のある厩舎に行くのってちょっと安心しますね。
測尺
体 高 (cm) | 胸 囲 (cm) | 管 囲 (cm) | 体 重 (kg) | 生年月日 |
151.5 | 176.5 | 19.5 | 443 | 02/12 |
管囲が若干不安な他は、まぁ極端に小さいってことはなさそうですけど、もうすこし大きいとなお良かったですね。
カタログと動画を見て
カタログの見開きでこの馬の隣にリカビトスが載ってるんですよね。どうしてもそちらと比べてしまうのですが…
でも、前後ともクッションを感じる歩き方でした。
四白で大作って派手ですよねぇ。
いいなあ…
フォトコールの22
□募集番号:61
□400口 / 6,000万円 / 一口15万円
- 父 ドゥラメンテ × 母父 Galileo
- 牝 栗
- 出生日 3月15日
- 関西 渡辺薫彦 厩舎預託予定
血統
ディープインパクト産駒の最終世代でイギリス・アイルランド両方のダービー馬となり、大いに話題になったAuguste Rodin。その母ロードデンドロン(一応こちらもGl3勝もしてる)とGl 7勝の名牝Magicalは本馬の母フォトコールとは従姉妹同士に当たります。
(余談ですが「ディープが死亡前に種付けしていたのは海外からの預託馬ばかりで、国内の牝馬にはほとんど種付けしていない」って話がありましたが、その預託馬の1頭だったロードデンドロンが帰国後出産したのがAuguste Rodinということですね)
もうそれだけで十分です。名血とロマンが過ぎるでよ…
我が家で栗毛は4頭デビューして3頭が勝ち上がり、うち2頭は3勝以上(残り1頭は先日デビュー勝ちしたばかり)と勝率が高く、縁起がいいので十分候補にできます。
価格
初仔 | 父 Quality Road | 20万円 / 400口 | 1戦0勝 | 現役 | |
2番仔 | 父 モーリス | 1億4,300万円 | 新馬 | 抹消 | |
3番仔 (本馬) | 父 ドゥラメンテ | 15万円 / 400口 |
なお、母もGIを2勝してるので十分高値をつけられる根拠はありますが…
2011年生まれの母が11歳児に産んだ3番仔となります。まだ初仔が競走年齢に達したばかりでまだ結果が出ていない状況ではありますね。
あと、総じて評価が高い値付けになっています。
預託予定厩舎
渡辺薫彦厩舎は現役管理馬にジャパンC(GI)制覇のヴェラアズール。
本年度は7勝。
この値段の馬を預ける意図は…ひょっとして、ヴェラアズールがジャパンC勝ったからでしょうか?ご祝儀的な?
測尺
体 高 (cm) | 胸 囲 (cm) | 管 囲 (cm) | 体 重 (kg) | 生年月日 |
159.0 | 174.5 | 19.8 | 427 | 03/15 |
やや遅生まれにしては背が高いようですし、中央値とも極端に乖離はしてないのでまぁ、大丈夫でないかと思います。
カタログと動画を見て
胴がよく伸びてて、背の高さが印象的です。
あと、でべそですよね。
あんまりこういうの見たことなかったんだけど、多分そうですよね。なんかかわいい。お腹に白い毛がありますね。
歩いた時、地面に毎度バラバラに脚をつくので外弧内弧の具合についてはよくわからなかったです。あんまりクッション効いてる感じには見えなかったです。
マラコスタムブラダの22
□募集番号:62
□400口 / 7,000万円 / 一口17.5万円
- 父 エピファネイア × 母父 ルーラーシップ
- 牝 鹿毛
- 出生日 3月15日
- 関西 松下武士 厩舎預託予定
血統
母はアルゼンチンのGl馬で、本馬の半姉には阪神ジュベナイルフィリーズ(Gl)のレシステンシア(父ダイワメジャー)、京成杯(Glll)勝ちのグラティアス(父ハーツクライ)。
ドゥラメンテとアルゼンチンの牝系って相性どうなんでしょう?
調べてみるとマラコスタムブラダって全体的に古めの血が集まってるんですが、それも気になる…
でも実際、レシステンシアとか出てるから別に問題ないんでしょうか。世代がずれている配合のサトノクラウンがダービー馬タスティエーラを出したみたいなもんかな。(合ってますか?)
価格
初仔 | 父 ブラックタイド | 6,696万円 | 15戦3勝 | 抹消 | |
2番仔 | 父 ダイワメジャー | 6.5万円 / 500口 | 18戦5勝 | 抹消 | |
3番仔 | 父 ハーツクライ | 2億4,840万円 | 17戦2勝 | 現役 | |
4番仔 | 父 ハーツクライ | 1億7,280万円 | 16戦0勝 | 現役 | |
5番仔 | 父 キタサンブラック | 2億900万円 | 7戦0勝 | 現役 | |
6番仔 (本馬) | 父 ドゥラメンテ | 17.5万円 / 400口 |
2010年生まれの母が12歳で産んだ6番仔です。
2番仔・3番仔がレシステンシアとグラティアスなんですけど、その後セレクトセールで高く売ったハーツクライ、キタサンブラックの産駒は結果が出ていませんね…
とはいえ、ずっとサンデー系の種牡馬をつけられてきたのですが、今回の仔はMr. Prospectorの系統なので、新味が出てるかも…!
預託予定厩舎
松下厩舎が予定厩舎。
本募集馬の姉レスシステンシアの管理実績があります。その繋がりで妹もみてくれるって訳ですね!これはプラスなポイントですね。
開業9年目で、開業前は清水久詞厩舎に所属後、矢作厩舎で技術調教師をされていたと。
なるほど、トップ厩舎でノウハウを学んでらっしゃる、と。いい馬が入ってくればレシステンシアみたいな活躍ができる厩舎ってことでしょうかね。
既に今年は16勝していますし。この数字は私が若手イチオシの安田翔伍厩舎と同じで、社台グループの傘下クラブの募集でよく見る萩原清厩舎、黒岩陽一厩舎、平田修厩舎、小島茂之厩舎あたりより多いです。
これは厩舎をどう判断するかというのもポイントになりそうですね。
測尺
体 高 (cm) | 胸 囲 (cm) | 管 囲 (cm) | 体 重 (kg) | 生年月日 |
154.5 | 174.0 | 20.0 | 433 | 03/15 |
こちらも体重以外は中央値とニアピンな平均的な大きさですね。
カタログと動画を見て
動画で見てみるとなんだか賢そうな顔です。前後の繋ぎが柔らかいような印象を受けます。
結構測尺の数字より大きそうに見えるんですがこういうのはいい要素だって言われてますよね。
フィニフティの22
□募集番号:64
□400口 / 4,000万円 / 一口10.0万円
- 父 モーリス × 母父 ディープインパクト
- 牝 鹿毛
- 出生日 1月30日
- 関西 藤原英昭 厩舎預託予定
血統
フィニフティは元出資馬です。その初仔なのでチェックしております。
母フィニフティは芦毛のディープインパクト牝馬。全兄に重賞戦線で走っていたステファノスがいます。
父はモーリス。モーリスは活躍する産駒も出るし、悪くない種牡馬ではありますが、どうも産駒デビュー当初の低調感の印象が拭いきれない…。
元出資馬の仔といえども、脳死で候補入りとはしづらい…
なので、カタログや動画といった材料が揃ってから判断したいと思います…。
個人的には来年のマクフィの仔の方が欲しいですね。芦毛みたいですし…。
価格
母は12.5万円募集でしたが、初仔は10万円とやや安い。さらに盛ってくるパターンが多いのに下げてくるとは…それでも、正直モーリスならもう1〜2万円安くてもいいと思います。
正直、母は切れる脚がなくてジリ脚でしたから、ドゥラメンテとか切れる中距離タイプの種牡馬つけて欲しかったですねぇ…
はい。母優先を使うかはカタログや動画見てから検討したいところ。
預託予定厩舎
母フィニフティと同じ藤原英昭厩舎を予定しています。
藤原のオジキにはまたお世話になりたいと思いながらもフィニフティ以降叶っていないので、ここで…!という気もします。
という個人的なことはという個人的なことは置いといて、
しかし、10万円かー…
測尺
体 高 (cm) | 胸 囲 (cm) | 管 囲 (cm) | 体 重 (kg) | 生年月日 |
157.0 | 177.5 | 20.4 | 458 | 01/30 |
1月末の生まれでというのもあるかもですが、全ての数値が中央値を上回っていて、安心の1頭です。さすが元出資馬。
初仔から立派な子を産んでくれたものです。
カタログと動画を見て
右前脚がちょっと回ってますね。
ちょっと皮膚が厚い?というか、筋肉が張ってないというか…もう少しムキっとしてて欲しかったですね。
大きいはずなのに、案外印象に残らない仔でした…ちょっと残念…隣のページのエリティエールの方がよく見えちゃう…
でも、一口10万円…
リプリートⅡの22
□募集番号:78
□400口 / 3,600万円 / 一口9.0万円
- 父 ルーラーシップ× 母父 マクフィ
- 牡 鹿毛
- 出生日 2月2日
- 関西 池江泰寿 厩舎預託予定
血統
これはめちゃくちゃ良血馬にあたると思います。母方の血統が凄いですね。
母の半姉にはフランスのGlジャンロマネ賞を勝ったRomanticaがいます。祖母Banks HillはブリーダーズCフィリー&メアターフを含めたGl 3勝馬。
他にも、伯父にはDansili。Dansiliの産駒にはG1馬を複数輩出している輸入種牡馬ハービンジャーがいます。
また、叔父にはGl 2勝馬のCaciqueと、カナダの年度代表馬のChamps Elysees。
叔母には、GI 2勝馬のHeat Hazeと、ブリーダーズCフィリー&メアターフやメイトリアークS(G1)を含む13勝を挙げたIntercontinental。
曽祖母Hasiliの半姉の孫には、LeroidesanimauxをはじめGl馬重賞馬多数。Leroidesanimaux(ルロワデザニモー)は、輸入種牡馬ケンタッキーダービー馬アニマルキングダムの父でもあります。
ということで、母リプリートⅡは、こういう一族の出身。
ルーラーシップって少し釣り合わないんじゃないかな?
なんでつけたんだろう?ってくらいすごい。
もうちょい、勢いがあるとかこれからの新進気鋭の種牡馬とかつけて欲しかった感じがしますね。
なお、母の父は輸入種牡馬マクフィ。マクフィの産駒成績も悪くないと思っているので、日本にも合うんじゃないでしょうか。
価格
初仔 | 父 Galileo | 6万円/500口 | 6戦0勝 | 抹消 | |
2番仔 | 父 キタサンブラック | 3,520万円 / セレクトセール | 新馬 | 現役 | |
3番仔 | 父 ルーラーシップ | 9万円 / 400口 |
本馬は母リプリート(2013生)の3番仔です。
しかし…いくらGalileoの仔よりルーラーシップの仔の方が高いなんてことがあっていいんでしょうか。しかも3万円も…よほど出来がいいとしか考えられない…
預託予定厩舎
有馬記念・宝塚記念のグランプリGl 2勝のドリームジャーニーと三冠馬オルフェーヴルの狂気の黄金兄弟、キタサンブラックのライバル的な扱いであったサトノダイヤモンド、皐月賞馬アルアインと牡馬の管理馬が凄すぎる厩舎です。今年はややおとなしめの成績ではありますが、それでも既に21勝。
サンデーでも、ここに割り当てられた馬がお手頃価格だったこともあって高額馬を差し置いて一番人気になってました。
毎回人気にはなりますが、今回も人気になるんでしょうね。
測尺
体 高 (cm) | 胸 囲 (cm) | 管 囲 (cm) | 体 重 (kg) | 生年月日 |
155.0 | 183.0 | 20.8 | 475.0 | 02/02 |
これはいいですね、胸囲は全募集馬のうち上から5番目。
平均的もいいけど、良いポイントが突出してるのはいいですね。
胸囲=エンジンに例えられる心臓と肺が大きいってことですからねぇ。
カタログと動画を見て
ルーラーシップに似てるかなって気がしますね。
首が短い以外は、見た目は欠点があまりないように見えます。
動画だとトモのボリュームがもっと立体的に見えていいですね。
とはいえ、歩いてる時にクッションがあんまり感じられないのが気になりますね。
ソブラドラインクの22
□募集番号:86
□400口 / 3,600万円 / 一口9万円
- 父 リアルスティール × 母父 Include
- 牡 鹿毛
- 出生日 2月10日
- 関西 音無秀孝 厩舎預託予定
血統
先月のセレクトセールでキャロット名義で買ってきた馬の1頭です。(今年は例年より買ってきた馬が多い気が…)
母はアルゼンチンの3歳牝馬チャンピオン。ちなみに同じくアルゼンチンの古馬牝馬チャンピオンのSociologa Incとは同じ父(Include)を持つ従姉妹同士。しかも母同士も全姉妹という、余程それぞれのカップリングが相性が良かったんだろうなという一族です。
インブリードをStorm Cat 3×4とHail to Reason 5×5で持っています。
価格
初仔 | 父 ハーツクライ | 不明 | 38戦1勝 | 現役 | |
2番仔 | 父 ドゥラメンテ | 不明 | 不明 | ||
3番仔 | 父 ドゥラメンテ | 不明 | 新馬 | 現役 | |
4番仔(本馬) | 父 リアルスティール | 9万円 / 400口 |
この馬もクラブに出されたのが初めてです。
リアルスティールで9万円いうのは高いのか安いのか…と思うかもしれませんが、預託予定厩舎を考えるとまあこんなものなのかな…、って気がします。
預託予定厩舎
音無厩舎の管理馬には現役ならスプリンターズS(Gl)のピクシーナイト、近年だと安田記念(Gl)とマイルCS(Gl)制覇のインディチャンプ、クリソライトとクリソベリルのダートGl・重賞勝ちまくり兄弟が記憶に新しいところでしょうか。
他にはマイルGl 2勝という競走成績に加えてメイケイエールの父としても強烈な印象を残すことに成功したミッキーアイルなんかを管理しており、腕の良さはよく知られるところ。
今年は現在19勝。
名門厩舎なので、毎年クラブで1〜2しか入れないレア厩舎であり、今年のシルクでは割り当てがありませんでした。音無厩舎推しの方には是非候補に入れたい1頭になることでしょうね!
測尺
体 高 (cm) | 胸 囲 (cm) | 管 囲 (cm) | 体 重 (kg) | 生年月日 |
156.0 | 175.0 | 20.0 | 453 | 02/10 |
数字上では目立つアラがないですね。
カタログと動画を見て
胴がよく伸びてますよねぇ。
トモも立派で、腕も太め。測尺も良さげだったんですけども…
歩く雰囲気があんまりピンと来なかったです。
ビットレートの22
□募集番号:90
□400口 / 3,000万円 / 一口7.5万円
- 父 バゴ × 母父 ディープインパクト
- 牡 鹿毛
- 出生日 1月30日
- 関西 池添学 厩舎預託予定
血統
2012年生まれの母はキャロット所属で現役生活を送り2勝。
母の従姉妹に紫苑S(Glll)のパッシングスルー、今年の関東オークスでの1番人気だったフェブランシェ、同じく今年の宝塚記念で牝馬ながらイクイノックスの2着に食い込んだスルーセブンシーズがいます。
価格
初仔 | 父 モーリス | ||||
2番仔 | 父 ヘニーヒューズ | 5.5万円 / 400口 | 6戦0勝 | 現役 | |
3番仔 | 父 ドレフォン | 7万円 / 400口 | 1戦0勝 | 現役 | |
4番仔(本馬) | 父 バゴ | 7.5万円 / 40口 |
ジャパンスタッドブックには2019年から繁殖記録がありましたが初仔は血統登録されたものの、馬名がつくまでは行かなかったことから競走馬にはなれなかったようなので4番仔になります。
3番仔は先週デビューして4着。2番仔はまもなく終了する3歳未勝利のクラスではありますが、なにせ仔が競走年齢に達したばかりといった感じの繁殖牝馬です。
なのに、既に繁殖セールで売却されてしまっています。
あれ?このパターンはどこかで…
ノーザンF生産のバゴ産駒というとグランプリ3連覇のクロノジェネシスがいるので凄く欲しいんですけど!!!!
…と、シルクの募集の時も同じこと言っていたんですが、あちらは落選しました…(ヴィクトリアピースの22)シルクには過去ブラックバゴ(Gl昇格前のGllホープフルSを3着)したバゴ産駒の実績馬もおり…クラブとの相性も良かったんですよね。
ヴィクトリアピースの方は全兄妹3×4のクロス持ち(こう言うの好き)で結構馬体が良かったのですけど、こちらはそれより500万円高い設定なんですよね。さらに良い馬なんでないかなーと思いたいんですが、どうでしょうか…
預託予定厩舎
この馬も、学先生かー。
開業も9年目。毎年数々の良血馬が預けられるも、その眩しいほどの血統表の通りには成績が上がってこないというのはみなさん周知の事実。
さすがに良血馬と言っても体質が弱いとか何か素質が足りないとかの馬を引退まで受け入れる密命でも受けているのかと勘ぐりたくなるほどの状況です。
そうはいっても、今年も既に22勝、池江泰寿厩舎、手塚貴久厩舎、藤原英昭厩舎、音無秀孝厩舎といった錚々たる名門厩舎よりも勝ち数が多いんですよね…
この馬が学厩舎に行く理由がイマイチわからないのですが、「実は凄い素質がある」と仮定すると、今年は学厩舎に力入れてる感があるのでその一環で割り振られたというのもちょっと辻褄があうというか。
だって「ノーザンのバゴ産駒」のデカすぎるほどの金字塔、12億以上の賞金を稼いだクロノジェネシスは「父が日高にある日本軽種馬協会が繋養しているバゴだったためにあの値段*であった」という言説があります。
昨今の馬代の高騰と牡馬であることを加味するとこんなもんのなのかも…?
測尺
体 高 (cm) | 胸 囲 (cm) | 管 囲 (cm) | 体 重 (kg) | 生年月日 |
155.0 | 174.0 | 21.0 | 436 | 01/30 |
えー、これなら候補にできそう。カタログ楽しみ。
カタログと動画を見て
もうちょい歩様のいい動画が欲しかったですね。早足になろうとしたり、歩くリズムがいまいちでした…
後ろから見た際に、左右でスネの筋肉の盛り上がりの大きさが違うような…
でも候補にしたいですねぇ…
インピードの22
□募集番号:91
□400口 / 5,000万円 / 一口12.5万円
- 父 Frankel × 母父 Bated Breath
- 牝 鹿毛
- 出生日 1月26日
- 関西 高野友和 厩舎預託予定
血統
こちらも私のツボに入りました!
父は説明不要の欧州最強馬Frankel。
伯父にフランスGl、カドラン賞勝ちのReefscape。そのほかの伯父たちにGll・Glllを複数勝った馬が2頭、重賞2着馬1頭、従兄弟にもGll勝ち馬が出ています。
さらに母の従兄弟に名種牡馬Oasis Dream(輸入新種牡馬シスキンの父)、従姉妹の仔に欧州年度代表馬Kingman(NHKマイルCのシュネルマイスターの父)、フランスダービー馬New Bay。
kingman近親のFrankel産駒なんて夢しかないー!
しかし、母父Bated Breathとは何者かと思ったら、テンプルSと言うイギリスのGll勝ち馬みたいです。その他にはGlで2着になること4度。Bated Breathの父は輸入種牡馬ハービンジャーの父でもあるDansili。なるほど…
本馬は2015年生まれの母インピードのおそらく2番仔です。JBISのデータベースにこの馬の前年にKingmanの牡馬のデータがありました。
この血統なら絶対繁殖入りできるでしょうし…サンデー系の種牡馬もキングカメハメハの直仔もつけられる。
競走馬としても私が募集時に惚れ込んだ同父のオークス馬、ソウルスターリングみたいになってくれたら最高ですねぇ。
価格
12.5万円です。どうでしょうね、馬代も高騰以前だったら500〜1,000万円くらい安く募集されてたかもしれませんね。厩舎の振り分けが良くてこの値段になったのか、それとも馬の出来が良かったのか、その両方なのか…カタログ見てきます。
預託予定厩舎
アディクティドの22の項でも触れましたが高野厩舎にはスワーヴリチャードの全妹、出資馬バロッサヴァレーがお世話になっています。もう少しやれると思ってたのですが、父は晩成傾向のある種牡馬なのでその影響か今のところイマイチ結果が出ていません(1勝)
*なおその後、9月に2勝目を、2024年春には連勝で3勝目を挙げてOPクラスが見えるところまで上がってきました。
先週の競馬が終わった時点で現在19勝。管理実績としては秋華賞、ジャパンCのショウナンパンドラ、大阪杯のレイパパレ、現役では秋華賞のスタニングローズや秋華賞2着馬ナミュール…と、とにかく牝馬の活躍馬が多い厩舎。
この仔は牝馬なので、先生がうまく育ててくれるんじゃないでしょうか。同じくキャロットのレイパパレの背を追って欲しいですね。
楽しみです。
測尺
体 高 (cm) | 胸 囲 (cm) | 管 囲 (cm) | 体 重 (kg) | 生年月日 |
152.5 | 171.5 | 19.7 | 424 | 01/26 |
カタログと動画を見て
結構見た感じも好みなんですけど、どうでしょう。
歩くリズムが良くて、後肢の運び方が特に気に入りました。
「飛節が伸びているといい」なんて聞きますけど、こういうのがそうなのかなぁ…って思ってるんですけど。(違ったりして)
わりと繋ぎのクッションも効いてる気がします。
募集馬の測尺ランキング
測尺の中央値
ランキングを出すにあたって、参考までに募集馬95頭の中央値を出しておきます。
測尺の中央値 | |||
体高 | 胸囲 | 管囲 | 馬体重 |
154.0 | 174.5 | 20.1 | 441 |
一応、地方馬も込みでの数値になっています。
体高
大きい順 | 募集No | 馬名 | 寸法 (cm) | 誕生月日 | |
1 | 12 | メリートの22 | 165.0 | 2月8日 | |
2 | 38 | ダイワオンディーヌの22 | 161.0 | 3月25日 | |
3 | 32 | ティンバレスの22 | 160.5 | 2月8日 | |
4 | 40 | ケアレスウィスパーの22 | 160.0 | 3月10日 | |
5 | 26 | キャヴァルドレの22 | 159.5 | 1月30日 |
小さい順 | 募集No | 馬名 | 寸法 (cm) | 誕生月日 | |
1 | 11 | パルクデラモールの22 | 147 | 3月17日 | |
2 | 10 | クルミナルの22 | 148.5 | 5月1日 | |
3 | 1 | マリアライトの22 | 149 | 3月7日 | |
3 | 82 | スプリングゲイルの22 | 149 | 5月4日 | |
3 | 93 | パーフェクトジョイの22 | 149 | 3月17日 |
胸囲
大きい順 | 募集No | 募集馬名 | 胸囲(cm) | 誕生月日 | |
1 | 12 | メリートの22 | 189.0 | 2月8日 | |
2 | 40 | ケアレスウィスパーの22 | 184.5 | 3月10日 | |
3 | 27 | マイミスリリーの22 | 184.0 | 2月28日 | |
4 | 32 | ティンバレスの22 | 183.5 | 2月8日 | |
5 | 78 | リプリートⅡの22 | 183.0 | 2月2日 |
小さい順 | 募集No | 募集馬名 | 胸囲(cm) | 誕生月日 | |
1 | 11 | パルクデラモールの22 | 165.0 | 3月17日 | |
2 | 46 | ヴィアンローズの22 | 167.0 | 4月24日 | |
3 | 41 | アンフィトリテの22 | 167.5 | 2月19日 | |
3 | 93 | パーフェクトジョイの22 | 167.5 | 3月17日 | |
5 | 45 | フェルミオンの22 | 168.0 | 4月24日 |
管囲
大きい順 | No. | 募集馬名 | 管囲(cm) | 誕生月日 | |
1 | 5 | アヴェンチュラの22 | 22 | 4月11日 | |
1 | 12 | メリートの22 | 22 | 2月8日 | |
3 | 40 | ケアレスウィスパーの22 | 21.6 | 3月10日 | |
3 | 69 | クァンタムミスの22 | 21.6 | 2月2日 | |
5 | 49 | 外)ユーセニアの22 | 21.5 | 2月7日 | |
5 | 79 | ギーニョの22 | 21.5 | 4月5日 |
小さい順 | No. | 募集馬名 | 管囲(cm) | 誕生月日 | |
1 | 66 | アロマドゥルセの22 | 18.6 | 3月5日 | |
2 | 77 | スターダムバウンドの22 | 18.7 | 2月10日 | |
3 | 8 | ピュアブリーゼの22 | 18.8 | 3月18日 | |
3 | 39 | サンブルエミューズの22 | 18.8 | 3月24日 | |
3 | 68 | ディーパワンサの22 | 18.8 | 4月14日 |
体重
重たい順 | No. | 募集馬名 | 馬体重(kg) | 誕生月日 | |
1 | 12 | メリートの22 | 550 | 2月8日 | |
1 | 40 | ケアレスウィスパーの22 | 502 | 3月10日 | |
3 | 32 | ティンバレスの22 | 497 | 2月8日 | |
3 | 25 | カーミングエフェクトの22 | 495 | 2月1日 | |
5 | 49 | 外)ユーセニアの22 | 495 | 2月7日 |
軽い順 | No. | 募集馬名 | 馬体重(kg) | 誕生月日 | |
1 | 11 | パルクデラモールの22 | 386 | 3月17日 | |
2 | 66 | アロマドゥルセの22 | 394 | 3月5日 | |
3 | 7 | リリーバレロの22 | 400 | 4月4日 | |
4 | 68 | ディーパワンサの22 | 402 | 4月14日 | |
5 | 41 | アンフィトリテの22 | 404 | 2月19日 | |
5 | 82 | スプリングゲイルの22 | 404 | 5月4日 |
今年のラインナップについての所感
今年は芦毛の募集が多い!芦毛は正義主義者としては非常に嬉しいですね!去年は芦毛ゲットし損ねたので、今年はぜひ芦毛成分を補充したいところ。
それと、今年はドゥラメンテ産駒が多いですね(7頭)。
前年はカナロア産駒が多かった(8頭)ので印象的。
2021年に死亡したドゥラメンテの最後の世代となる22年産世代。ドゥラメンテ産駒の活躍を考えると、こんなによりすぐれるくらいの数を募集してくれるのはありがたいと思います。お気持ちに甘えて?ここで「私のリバティアイランドに出会いたい」と思います。
キャロットクラブの前年度募集は、スター繁殖の仔たちも流産や不受胎などでいなかったし、正直結構微妙なラインナップでした…(リアルインパクト多すぎだった…個人の感想です)
その前年と比較すると、本年度のラインナップは物凄く良くなっていますね!!
とはいえ本年度においても、種牡馬に偏りがあって少々バラエティ感に欠けてますね。
イスラボニータ、シスキン、スワーヴリチャード、ハービンジャー、ヘニーヒューズ、エピファネイア、リアルスティールの産駒は、もっと欲しいところでした。
…てなわけで、ファーストインプレッション的に注目馬について書きました。
引き続き、じっくり見て気になる馬について追記していきます。(ドゥラメンテ産駒まだ書いてなかった)
よろしくでございます。
引退繁殖馬について:キャロットクラブ
つづいて、気になる引退繁殖牝馬の情報です。
私が「スター繁殖」だと思ってる馬たちや、アワブラ的*に人気ある系統の馬に更新情報があったものをピックアップしています。
「来年以降は、待っててももう産駒は出てきませんよ」ということでこの項を作りました。申し込み候補選定のワンポイントになれば幸いです。
ヒストリックスター
キャロット所属馬ではないものの、ハープスターの募集以来、毎年産駒が産まれるたびにキャロットで募集されていたヒストリックスターが繁殖引退です。
血統登録機関ジャパンスタッドブックの情報によると、ハープスターの母ヒストリックスター(ファルブラヴ×ベガ -2005生)のページに「2023.03.06 用途変更」の記載がありました。
翌年の2022年生の父キズナの産駒は「生後直死」となっています。
2021年生で現2歳のコルレオニス(父レイデオロ)が最後の産駒となった模様
なお、最後の牝駒は今年の初頭に引退したゴールドティア(父キングカメハメハ – 2017年生)。
これまでの牝駒にはヒストリックレディ(父ネオユニヴァース)、ハープスター(父ディープインパクト)、リュラ(父ステイゴールド)、アスティル(父ステイゴールド)、ゴールドティア(父キングカメハメハ)がいますが、私が出資していたアスティルはセールで売却済みです。
ヒストリックスターからは桜花賞馬ハープスターが出ています。
それも素晴らしい実績なのですが、一番の功績は二冠牝馬、名牝ベガの血を繋いだことだと思います。
良い余生が送れますように…。
シンハリーズ
キャロットの誇るスター繁殖の1頭だった、シンハリーズが繁殖引退です。
ジャパンスタッドブックの情報によると、2022.10.15付で用途変更となっていました。
シンハリーズの産駒には、オークス馬シンハライト、ラジオNIKKEI杯(Glll)勝ちのアダムスピーク、マーメイドS(Glll)勝ちのリラヴァティ、小倉2歳S(Glll)2着のスリーパーダ、その他にも4勝馬が2頭います。
前年ミッキーアイルの仔を受胎したものの、流産してしまったようで…それが用途変更のきっかけなのでしょうか?
2008年の初仔からGI馬・重賞馬を含む13頭の産駒。不受胎は一度だけ。
名牝と呼んでも差し支えない繁殖成績で、本当に素晴らしい繁殖生活であったと思います。
近年の募集では娘たちの産駒も人気ですし、今後もこの血は受け継がれていくことでしょう。
ヴィートマルシェ
ヴィートマルシェ(フレンチデピュティ×キョウエイマーチ)も繁殖引退です。22.08.15付で用途変更になっていました。
産駒には、アメリカのブリーダーズカップ ディスタフ(GI)を日本馬で初めて優勝したマルシュロレーヌや、毎年募集のたびに産駒が人気になるサンブルエミューズがいます。
今年募集予定の2022年生サトノアラジン産駒が最後になります。
娘のサンブルエミューズ(父ダイワメジャー)は、繁殖として重賞馬を2頭出して成功していますし、マルシュロレーヌ(父オルフェーヴル)も繁殖入りしています。
この姉妹が中心になって桜花賞馬キョウエイマーチの血を繋いでいくことになるのでしょうね。
ディアデラマドレ
キャロットクラブが掲げるOUR BLOODを象徴するクラブOBの1頭、”ディアデラマドレ”。
2022.05.19に死亡しています。12歳。
ディアデラマドレの母ディアデラノビアもキャロット所属馬で重賞3勝。その仔であるディアデラマドレ自身も母と並ぶ重賞3勝の実績を持ちます。
個人的には、この系統はシーザリオと並んでクラブの掲げる【OUR BLOOD*】を象徴するような血統の一つだと思っていました。
母ディアデラノビアの産駒には牡馬が多く、牝馬はディアデラマドレと全妹エルディアマンテ、メグスタス(父ドレフォン)の3頭のみ。
なので、ディアデラマドレは貴重な存在だったんですよね。
産駒には重賞好走馬(クラヴェル)も出ていて、血統を繋ぐ有力後継馬でした。
あと数年は産駒を見られたでしょうに…残念ですね。
なお、産駒のフェットデメール(父エピファネイア)が繁殖入りしています。
今年の2022年生ドレフォンが最後の産駒となります。
この系統を応援していきたい方は、ぜひ候補に入れてあげてください。
…以上、お送りした上記の4頭以外にも用途変更・死亡した繁殖はいるかもしれませんが、私が「スター繁殖」だと思ってた馬たちと、アワブラ的*に人気ある系統の馬の情報に更新があったものを見つけたので取り上げました。
2023年度募集 補足説明
1次募集、1.5次募集、2次募集の違い
- 新規入会希望の方は、2次募集から参加可能で、1次募集、1.5次募集には参加できない
- 1次募集は、最優先希望枠の設定がある。
- 仮に最優先希望枠で出資申込して、その申込が抽選で落選した場合は翌年度募集の最優先希望枠の当選確率が上がる。
- 1.5次募集は、1次募集の最優先希望枠で当選した人は参加できない。
アワーブラッド制度・母馬出資者優先権
アワーブラッド制度(通称アワブラ)というのは、キャロットクラブ特有の制度です。
このアワーブラッド制度(通称アワブラ)があるので、キャロットクラブ募集は他クラブ募集と比べて牝馬の人気が高くなる傾向があります。
具体的に、どのような制度か?というと
- キャロットクラブで募集・現役生活を送った牝馬のうち、レース勝利多数や重賞勝利などで活躍した馬や血統を見込まれた馬などが引退後繁殖牝馬となる
- 対象となった牝馬の仔は優先的にキャロットクラブで募集する
- 対象牝馬へ出資していたキャロット会員は、その対象牝馬の仔への出資優先枠(母馬出資者優先権)を得ることができる
- その出資優先枠(母馬出資者優先権)は募集口数400口の50%。つまり200口が設定される。
- 母馬出資者優先権は最優先希望枠よりも優先される。
- 母馬出資者優先権の行使馬に、最優先希望馬の設定を重ねることができる。
こんな感じです。
複雑ですよね…なんとなくでも内容が伝わったでしょうか?
私が入会した時には既に母馬優先権が強力な効果を発揮している状況でした。
私も最初は中々理解するまでに時間がかかりましたので、そういうのがあると頭に入れておけば良いと思います。
抽選制度の優先順位
キャロットクラブの一次募集における優先順位です。
キャロットクラブ一次募集の優先順位は、「2つの独特な出資申込枠」と「過去2年間の抽選落選実績(最優先希望枠での落選)」により決まります。
2つの出資申込枠は「母馬出資者優先権(母馬優先枠)」と「最優先希望枠」です。
過去2年間の抽選落選実績について
キャロットの一次募集は、必ず最優先希望枠を利用して出資申込みをすることになりますが、この最優先希望枠に設定して申し込んだ結果、抽選落選となった場合、落選実績としてカウントされます。
落選実績を持っていると、翌年度の優先度が向上して、当選する確率が向上します。
キャロットクラブの一次募集における優先順位まとめ
表にすると以下の通りです。
母馬出資者優先権(母馬優先枠)の設定が無い
まずは、母馬出資者優先権(母馬優先枠)の設定が無い募集馬の場合。
優先順位 | 最優先希望枠で申込 | 過去の最優先希望枠での落選実績 |
1 | 〇 | 前々年・前年ともに落選 |
2 | 〇 | 前年落選 |
3 | 〇 | 落選はしていない。 |
4 | ×(一般出資) |
前々年・前年ともに最優先希望枠で出資して落選している場合が、最も優先順位が高いことになります。
母馬出資者優先権(母馬優先枠)の設定がある
続いて、母馬出資者優先権(母馬優先枠)の設定がある募集馬の場合。
優先順位 | 母馬優先枠で申込 | 最優先希望枠で申込 | 過去の最優先枠の落選 |
1 | 〇 | 〇 | 前々年・前年ともに落選 |
2 | 〇 | 〇 | 前年落選 |
3 | 〇 | 〇 | 落選はしていない。 |
4 | 〇 | ×(一般出資) | – |
5 | × | 〇 | 前々年・前年ともに落選 |
6 | × | 〇 | 前年落選 |
7 | × | 〇 | 落選はしていない。 |
8 | × | ×(一般出資) | – |
上記の通り、母馬出資者優先権(母馬優先枠)がある場合は、母馬優先枠が優先度が勝る仕組みとなっています。また、最優先希望枠での出資も重ねると優先順位が向上します。
なお、母馬優先枠は全体400口の内、200口(上限)です。
母馬優先枠での申し込みが200口以上ある場合、全体400口の残り200口で再抽選となります。
キャロットクラブの母馬出資者優先権と最優先希望枠の関係についての説明でした
2023年のクラブ募集馬記事
キャロットクラブ
キャロットの特色であるアワーブラッド制度(通称アワブラ)を踏まえて注目馬を、ゆる~く、楽しみながら、分析していきます
>> 中間発表と申し込み上位馬について:キャロットクラブ
DMMバヌーシー
募集口数の多さがDMMの特徴。今回募集の一口金額は5,000円からとなっています。
>> 先行募集:DMMバヌーシー
シルクホースクラブ
シルクホースクラブ2023年度募集詳細と注目馬を深掘視点でゆる~く、楽しみながら、分析していきます
>> 中間発表と申し込み上位馬について:シルクホースクラブ
>> 一次募集結果発表!シルクホースクラブ
サンデーサラブレッドクラブ
良血馬がたくさんラインナップ。注目する募集馬の、血統情報、預託予定厩舎、馬体測尺などの視点で一口馬主10年目のアラフォがへっぽこ視点でまとめています。
>> 締め切り直前!人気中間発表最終:サンデーサラブレッドクラブ
社台サラブレッドクラブ
今年は久しぶりにとても気になる募集馬の名前が載っています。気になっちゃうお馬さんを挙げていきたいと思います。