こんちわ、藤堂翠鸞です。
はい、もう9月のことですが、競馬の番組表に3歳未勝利戦がなくなるという、いわゆる『勝ち上がりのリミットの時が到来』してしまいました。
3歳未勝利戦は昔(2000年以前)の番組表では11月中旬まで存在していましたが、今では9月第1週で終了です。2023年は9月3日(日)が最終日でした。
ここまでに勝ち上がれていれば、これ以降もJRA所属馬として1勝馬として残れます。
勝ち上がることができなかった馬たちは、基本的には中央競馬の登録を抹消して、次の行き先に向かいます。
3歳未勝利戦で勝ち上がれなかったクラブ馬の行方
大きく分けて道は二つあります。
- 中央競馬登録を抹消する場合
- ファンドを解散して中央競馬登録を抹消、サラブレッドのインターネットオークションである通称「サラオク」に出品され地方馬主さんなどに落札してもらう
- ファンドを解散せずに、中央競馬登録を抹消、地方競馬に転入してそこで2勝ないし3勝して中央競馬の1勝クラス馬として再転入する
- 繁殖入りする
- 中央競馬登録を抹消しない
- ファンドを解散せずにJRAに残り、1勝クラスのレースに格上挑戦していく(ただし、出走に制限あり)
一口馬主は金融商品なのだなと思い出させてくれる事柄の一つですね…
そして我が陣営
…ということで、我が陣営にもその時が来てしまいました。
我が陣営の3歳世代は、ファンネルマークを皮切りに表の上から順にデビューしていきました。
デビュー | 馬名 | 父 | 母 | 性別 | 現級 | 所属 |
2歳7月福島 | ファンネルマーク | ハーツクライ | クルージンミジー | 牡 | 未勝利 | キャロット |
2歳9月中京 | バロッサヴァレー | ハーツクライ | ピラミマ | 牝 | 2勝C | シルク |
3歳2月阪神 | セラフィックコール | ヘニーヒューズ | シャンドランジュ | 牡 | オープン | キャロット |
3歳6月東京 | アルプスソング | ロードカナロア | アーデルハイト | 牝 | 未勝利 | シルク |
今の所、この世代は2月のデビューから春競馬終了までにトントンとダートで3連勝*したセラフィックコールが一番出世しています。*執筆時。現在はその後も連勝を続け、オープン入り。先週無敗の5連勝でGIIIみやこSを優勝しました
セラフィックコール
なおセラフィックコールは、育成中(2歳春)にオステオコンドローマ(骨軟骨腫)で手術をしたためデビューが遅くなったのですが、これがなかったら春競馬のユニコーンS(GIII)に間に合ったかもしれないし、ローテーションによっては先月のレパードS(GIII)にも出られていたかもしれないですね。「たられば」を考えてしまうお馬さんです。
バロッサヴァレー
その後、1番の期待馬だったバロッサヴァレーもひと夏を越して成長したのか、1勝クラスを快勝し2勝目を挙げています。
勝ち上がることができなかった陣営馬
…っていうのは置いといて、今回の事実上の足切りに遭ったのは、一番最初にデビューできたファンネルマークでした。
ファンネルマーク
募集時から人気がなく、私もそれほど大きな期待をしていた訳ではありませんでしたが、芦毛要員として一つでも勝ってくれたらいいなと思い申し込みました。
デビューまでは特に問題はなかったものの、馬の自身の性格が元々のんびり屋さんだからなのか集中力がなくて、あまり競走に前向きでないタイプとわかり…去勢をしたり矯正馬具を使ってみたり色々厩舎では工夫してもらったのですが、結局勝ち上がりできずでした。
その後、サラブレッドオークションで186万円で落札されています。
新しい馬主さんの元で大事にしてもらえるといいですね。
アルプスソング
そしてもう一頭。
アルプスソング。
母アーデルハイトの産駒に出資するのはラダームブランシェ、マイエンフェルト、ローヌグレイシアに続く4頭目(姪のエレボアブランシュを入れるとアーデルハイト血統は5頭目)で、
- 遅生まれ5月末にも関わらず立派な馬体をしていた
- 育成に入っても進行度が速かった
- 兄姉たちに共通して見られる「調教中はもちろん、ゴール前の勝負の間でさえも耳を動かしている癖」があまり見られなかった
ということもあって、上位クラスまで届くのではないかと期待をかけていました。
6/11 | 3歳未勝利 | ダ1600 | 12着 |
8/19 | 3歳未勝利 | 芝1600 | 2着 |
9/2 | 3歳未勝利 | 芝1600 | 取消 |
ですが、去年の3月の末近くに左前脚の球節の基底部を骨折、手術。結果、デビューは3歳になった今年の6月に。初戦は足元のことを考えて使ったダートで12着。
続く8月の半ば過ぎになった19日、ラストチャンスの2戦目。芝血統だからと芝1600mに出したら単勝110倍でテンペスト(名牝シーザリオ最後の仔)の2着。
中一週でほんとのほんとのラストチャンスにかけた3戦目レース。ところが、当日に故障発覚で出走取り消し…。
2戦目は「勝った!と思った瞬間にテンペストに差されなければ…」というところでしたし、そのレースの3着ランカグアは、アルプスソングが出走を取り消ししたレースに出走して勝利しました。
ということで、シルク所属のまま地方競馬に転出し、中央競馬に再転入を図る方針が発表されました。
まだどこの地方に行くかまでは分かってません *が、地方競馬で2勝あるいは3勝して中央に戻るっていうのは、正直非常に不安です 。
理由はダート適性がイマイチかと思われる上、脚元が弱いという点。とはいえ、頑張ってほしい!
地方での出走までにはもう少しかかりそうです。
今しばらくの辛抱が必要そうですね。