こんちわ、藤堂璻鸞です。
今回は出資馬のセラフィックコールのお話。
2023年11月5日の京都競馬場、セラフィックコールがデビューから5連勝で重賞勝利!GIII みやこSを勝ちました!
その後、大敗を喫したGIチャンピオンズカップを経験し、いよいよ明日の船橋競馬のJpn GIIダイオライト記念に出走。
今回はみやこSからダイオライト記念に臨むまでの出資者の思いを書いていきたいと思います!
GIII みやこS優勝
2023年11月5日の当日、パークウインズ中の中山競馬場の馬場内の投票エリアでおっちゃんたちに混じって応援馬券買って固唾を飲んでモニターを見ていました。
セラくんが先頭でゴール板前を駆け抜けた時、「やったー!!」って、まさに「快哉を叫ぶ」をやったあと、その場に立っていられなくてすみっこでぐるぐるうろうろしてました(笑)
いやー、今思い出してもうれしい!
一口馬主参入初年度に出資した馬の仔であるセラフィックコールが、我が家に最初の重賞勝ちをもたらしてくれるとはまさに感無量。
大敗のGI チャンピオンズカップ
その余韻が続いていた11月の半ばくらいだったかな、「次走は来年かなー」と思っていましたら、なんだか急にチャンピオンズカップに出るというではないですか。
正直、「こないだ走ったばっかりなんだけど…」って思いました。
もう少し間隔開けたほうがいいのではと。
そりゃあ、デビューから5連勝での重賞制覇でしたから、当時はその勢いのままひょっとしたらGIまでも勝ってしまうかも?!とは思いましたよ。
それくらいここまでのセラフィックコールの末脚にはインパクトがありました。
実際に中京競馬場まで応援に行きましたし。
2番人気に支持されましたが、結果は無念の10着大敗…。
年末を過ぎて2月が近づくと、トップクラスの競走馬たちが次々とサウジカップデーへの遠征を発表しました。これにより、フェブラリーSに出走予定の有力馬が比較的少ないという話題になりました。
セラフィックコールは、獲得賞金がフェブラリーSへの出走資格に足りていないものの、どうなるのかな?と注目していました。一部の芝競走馬がレースに名を連ねるなど、カオスな状況な中、セラフィックコールが帰厩したのはフェブラリーSの4日前。
クラブからの2月15日の更新により、セラフィックコールのダイオライト記念への出走の意向が発表され、現在に至ります。
ダイオライト記念とは
今回、セラくんが出走するダイオライト記念は、
船橋競馬場で毎年行われるJpn GIIに格付けされるダート右回り2,400mのレースです。
レース名に冠されたダイオライトとは、初代三冠馬セントライトなど活躍馬を多数輩出した名種牡馬のことで、千葉県成田市にかつて存在した下総御料牧場で繋養されていたことにちなんだものと思われます。
賞金は4,500万円、負担重量は別定。
負担重量について
- 基本重量:4歳馬は55kg、5歳以上は56kg。
- 牝馬軽減:牝馬は基本重量から2kg軽減されます。
- 重賞勝利加算:
- GI/JpnI競走の勝馬には2kgの加重。
- GII/JpnII競走の勝馬には1kgの加重。
- 2023年3月5日以前にGI/JpnI競走を勝利した馬は、さらに1kg加重。
ダートは芝に比べて足元の負担が軽い傾向があるためか、息の長い馬が多いですから、別定戦における斤量(負担重量)が無理なく設定されている点は、馬にとっても参加者にとってもありがたいことでしょう。
余談ですが中央競馬の重賞がGI、GII、の表記されるのに対して地方競馬の重賞はほとんどがJpn I、Jpn IIなどと表記されています。
これは単に「中央と地方がそれぞれ独自の表記をしている」というわけではなく、Gはグレード、=「国際競走に認定されている」という意味、Jpnは日本国内限定の格付けであるというものです。
セラフィックコールの勝算
はい、ここからは出資者のわたくしの見解です。
セラフィックコールはもともと不安要素が多い。なんというか隙の多い馬なところに「初めて」が多いという状況。
まず…
初めての距離2,400m
なんか見たら今までの全6戦のうち、2,000m以上を走ったのは鼻差の勝ちとなった八王子特別(2,100m)のみです。今回の2,400mというのは今まで走ったことのない距離です。どうでしょう、母の父マンハッタンカフェは菊花賞馬なので距離は大丈夫なんではと思います。
初めての競馬場
今回初めて船橋競馬場を走ります。ムルザバエフ騎手も同じく初めてです。
しかもコーナーリングがあまり上手くない様子なのにコーナーを6回まわることになります。
しかもセラくん、左回りがヘタクソなんじゃ疑惑があるんですね。
これまで6戦して左回りの八王子特別(東京 – 鼻差勝ち)とチャンピオンズカップ(中京 – 10着)以外は右回りのレース。毎回最低3馬身はちぎって勝ってるんですよ。左右でこんなに極端になることってある?って思うじゃないですか。
とはいえ、
今回は最内枠なので、外枠の馬たちが圧(壁)になって膨らまずにうまく回れないでしょうか…
もしくは弧で回らず、開き直って直角に回ってくとか…(苦しい)
一応、船橋競馬のダイオライト記念特設サイトのコース解説には
「緩やかにコーナーに入っていける作りでコーナーの内外で高低差のあるスパイラルカーブを採用している。
そのため、3コーナー手前からの早めのスパートでもスピードに乗りやすく、直線も300mあるので後ろからの差しにもチャンスが」
というようなことが書いてありました。
この辺りはムルザバエフ騎手にどうにかうまくやってもらえたらと思います
出遅れの可能性
6戦して5戦、出遅れています。残りの1回はちゃんとゲートを出られたんですけど、出てすぐつまづきました…
当日はうまく出てくれればいいのですけど…
後ろから行く戦法を取ってきた馬とはいえ、出遅れは出遅れですし、今回はJRAからの出走馬に力のある逃げ馬がいますから慌てて追いかけなくてはならない…なんてことにもなったら道中も楽には走れませんしね。
ここもまたムルさんに上手くやってもらえないかというところです…
馬体重
セラくんは関西馬です。普段は滋賀県(栗東トレセン・ノーザンFしがらき)に住んでいます。今回走る首都圏の船橋競馬場まではだいたい450km~500kmぐらいあるみたいです。
輸送負けしないですかね…人間でも乗り物に乗りっぱなしは疲れますよ…
ちなみに結構、毎回馬体重の変動が大きい馬でして、(デビュー時540kg。2戦目-14kg → 3戦目-6kg → 4戦目+10kg → 5戦目+6kg → 6戦目-8kg)
1月の末には560kgありましたが、2月はクラブの近況報告には体重の記載がなく…当日何kgで出てくるか気になるところです。
馬場との相性
馬場自体への適性も気になるところ。
砂の深さ、砂の質…走るのに必要な力の大きさ…
大井の三冠馬ミックファイアが負けたのは、コースの砂の入れ替えがあったせいだという意見を見たことがあります。
降水後の水捌けの度合いに対する適応力だけでなく、船橋のダートの質へ適応できるかと言うのも地味なポイントの一つかもしれません。
これは…どうなんでしょう。
セラくんは不良馬場の経験こそないものの、良馬場重馬場両方で勝っています。
砂の深さとか質については分かんないのでこなしてくれることを願います。
それでも…!
ここまで、不安要素を多めに書いてきました。
ではここらでポジティブなポイントも上げたいと思います。
まだ4歳&負担重量最軽量(55kg)
出走馬中で一番若いんですよ。4歳はセラくん1頭だけ。11頭のうち半分が9歳・10歳の馬だったのはちょっと驚きました。
負担重量も55kgと一番軽い。1番内枠で1番身軽に走れる。
…どうでしょうか?
みんなだいすきムルザバエフ騎手
今回鞍上はセラくんのデビュー戦以来、ずっと戻ってきてくれないかと思ってたムルさんことB.ムルザバエフ騎手。
ムルさん好きな方多いですよね!私もセラくんの口取り式の様子を収めた動画を見て好きになっちゃいました。
スゴ腕なのに人柄がよさそうな感じが好感度高いです。
現在はフランスの超名門厩舎(A.ファーブル厩舎)専属契約してるようですけど、期間終わってからでいいからJRA通年免許取りにきてほしいです…!
ダイオライト記念
てなわけで、能力はセラフィックコールが一番あると思ってますよ。
とにかく不器用な仔ですが、あの鮮やかすぎるほどの末脚は出遅れからの道中でつのった不安をすべて薙ぎ払って勝つというカタルシス効果をもたらしてくれます。
もう、見ているこちらにはたまらないタイプの馬です。
明日の今頃には2本目優勝レイを勝ち取ってくれていることを願って、今回はこの辺で!
◆◆出資馬の情報についてはクラブの許可を得て掲載しています◆◆